「すぐにキレる人はなぜキレる?」 “優しい気遣いさん”がすぐキレる人に対処するコツ 「それって相手の責任ですよね」
それと同じで、いつもキレている人は「キレることによるメリット」を得ているものです。よくあるのは、キレることによって相手がひるんで、自分の思いどおりに行動してくれることですね。 このことから、「世の中の大半の人なら、こう言えば怒らない」という言い方で伝える→それでも相手がさらにキレる→こちらがひるんで相手の言いなりになる。 となってしまうと、相手は「何を言われてもキレ続ければ、最終的には自分の思いどおりになるぞ!」という望ましくない学習をしてしまいます。
なので、こちらが「なんだよ! “世の中の大半の人なら、こう言えば怒らない言い方で伝えればいい”って本に書いてあったからやったのに、結局ダメじゃん!」と諦めてしまうと、相手の思う壺になってしまうってわけなんですね。 だから、たとえ一回でうまくいかなかったとしても、何度でもやり続けることが大切なんです。こちらが相手の思いどおりに動かなければ、相手にとってはキレるメリットがないわけですから、 そのうち「これ以上、キレても意味がないな……」と理解するようになります。そうなれば、キレるという行動は少しずつ減っていきます。
女性からすると、相手が男性だった場合、キレられると怖いかもしれません。でも、ここで踏ん張ることができれば、後が楽になっていきます。 どうしても一対一で話すのが怖いなら、誰か信頼できる人にお願いして、複数人で相手をするというのもいい方法ですね。ぜひ参考にしてみてください Point:相手の責任で勝手に怒っているのだから、こちらが罪悪感を持つ必要はない
るろうに :臨床心理士・公認心理師