面倒くさい“マーカーずらし”も必要なし!? 意外と万能なのにゴルフ場から消えつつある「プラスチックマーカー」
無料のボールマーカーを廃止するゴルフが増えた
先日コンペに参加した際、印象深い出来事がありました。コンペ開催コースは過去に何度かプレーしたことがありましたが、今回ひさしぶりに訪れたところ、以前はマスター室前に置いてあったプラスチック製のボールマーカーが木箱の中に1つも入っていませんでした。 【写真】意外と便利かも? これが“クラブホルダー”の実際の写真です 「ボールマーカーは置かなくなったのですか?」とコース関係者に訊いたところ、「廃止しました」という答えが返ってきました。 「最近はマグネット式のボールマーカーを持ち歩いている人が増えましたし、プラスチック製のボールマーカーの大量発注を今後も続けるのか検討したところ、SDGsの観点からもやめていいんじゃないかということになりました」
そこで筆者はキャディーバッグのポケットから他のゴルフ場で入手したプラスチック製のボールマーカーを何個か取り出し、ズボンのポケットに入れました。マグネット式も持っているのですが、そのマーカーだと同伴者のパットのライン上付近に置いたとき邪魔になることがあります。そういうときのために地面に埋め込むことができるプラスチック製のボールマーカーも持ち歩きます。 この日の同伴者の中に20代の女性がいました。コンペの組み合わせ表には企業名も記載されており、筆者も名前を知っている大手企業の社員さんです。スタート前にあいさつした際、ゴルフ歴を訊いたところ、ゴルフを始めて4年目ということでした。まさにコロナ禍でゴルフを始めた若者です。 年間ラウンド数は1年に4回くらいとのことでした。だからといってラウンドに慣れていないわけではなく、ミスショットが続いても笑顔を常に絶やさず急ぎ足でプレーする姿に好感が持てました。会社を代表してコンペに参加するくらいですから、基本的なルールとマナーはひととおり教わっているのでしょう。 彼女はグリーン上で自分の名前入りのボールマーカーを使っていました。「名前が入っていると遠くから見てもすぐ分かりますね」と声をかけると、「そうなんですよ。小さいマーカーだとどこに置いたのか分からなくなってしまうことがあるんです。このマーカーにしてから見失うことがなくなりました」と話してくれました。