面倒くさい“マーカーずらし”も必要なし!? 意外と万能なのにゴルフ場から消えつつある「プラスチックマーカー」
プラスチック製のボールマーカーは意外に役に立つ
あるホールで彼女のボールマーカーが筆者のパットのライン上付近に置かれていました。筆者は「ボールマーカーをパターヘッド1個ぶん左にずらすか、地面に埋め込むことができるプラスチック製に取り替えてもらえますか」とお願いしました。 すると彼女は申し訳なさそうに「すみません、ボールマーカーのずらし方が分かりません。プラスチック製のボールマーカーも持っていません」と答えました。この会話、コロナ禍以降のコンペで多くなりました。たぶん今までに一度もそういう機会がなかったのでしょう。 このような場面でボールマーカーのずらし方を教えてあげるべきかどうか悩むのですが、それは小さな親切大きなお世話だと感じるので、自分のポケットからプラスチック製のボールマーカーを取り出して彼女に渡しました。 ボールマーカーのずらし方を教えると、戻し方も教えなければなりません。どちらもそれほど難しいことではありませんが、ずらし方を相手に教えて自分がパットを打ち、自分のボールをマークして戻し方を相手に教える、という一連の行為は時間と手間が意外とかかります。 それをコンペでたまたま同組になった初対面のオジサンが、上から目線で教えるのはやりすぎだろうと思うのです。 彼女も筆者もコンペに招待された参加者の一人であり、立場はまったく一緒です。筆者のほうが、ゴルフ歴が長いからといって、何かを教える立場ではありません。 ただ一つだけアドバイスをするとしたら、「プラスチック製のボールマーカーも持ち歩いておいたほうがいいよ」ということです。今回のようにゴルフ場に置いていないケースもありますから、キャディーバッグの中に5~10個くらい入れっぱなしにしておくと便利です。
保井友秀