トミー・ジョン手術から復活したソフトバンクの育成左腕、初の本拠地マウンドに充実感「楽しもうと思った」
◆交流戦・ソフトバンク3軍4―3韓国・NCダイノス(10日、みずほペイペイドーム) ソフトバンクの育成2年目、宮崎颯投手(24)が本拠地での初マウンドを満喫した。 ■来季構想外となった選手【一覧】 「結果どうこうよりも、せっかくこういう場所に立たせてもらったので楽しもうと思った」と振り返る。 マウンドに上がったのは2点リードの9回。先頭打者を142キロの真っすぐで空振り三振に封じたが、続く4番打者に2ボールから真っすぐを捉えられ、左越え本塁打を許した。「カウントが不利な状態で、どうしてもストライクがとりたい場面だった。力負け、それがこれからの課題」と反省した。 次の打者には真っすぐで空振り三振。最後は二ゴロで締めた。倉野投手チーフコーチは「課題はもちろんあるんでしょうけど、僕が一番良かったと感じたのは、フルカウントからこの日の最速の146キロの真っすぐをしっかりと低めに決めたこと。素晴らしかったし、彼の成長だと思った」とうなずいた。 埼玉栄高から東農大を経て育成ドラフト8位で入団した左腕。昨年1月に左肘の内側側副靱帯(じんたい)の再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、今年6月に実戦を果たした。「3軍戦とはいえ、まさかここで投げられるとは思っていなかった。収穫もできたので、変わったと思われるように、来季に向けて頑張りたい」と強調した。(浜口妙華) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社