フォーエバーヤングは“無冠”で特別賞に 最優秀3歳牡馬はダノンデサイル 最優秀ダートホースはレモンポップに 矢作師「彼の業績で部門賞を取れず残念」
24年度JRA賞の受賞馬選考委員会が7日、各賞を発表した。ダート界の新星フォーエバーヤングは、最優秀3歳牡馬、最優秀ダートホース、年度代表馬で票を獲得したものの、“無冠”に終わり、特別賞を受賞する形になった。海外重賞勝ち馬に対して特別賞が授与された実績としては、過去に01年ステイゴールド(ドバイシーマクラシック、香港ヴァーズ)、16年モーリス(チャンピオンズマイル、香港カップ)、23年ウシュバテソーロ(ドバイワールドC)の例がある。 昨シーズンの上半期は2月にサウジアラビアで行われたサウジダービーを制し、続くドバイのUAEダービーで海外重賞連勝を達成。5月にはアメリカのケンタッキーダービーに挑戦して3着に敗れたものの、世界に日本調教馬の存在をアピールするには十分の活躍を見せた。 下半期は秋の初戦に大井で行われたジャパンダートクラシックを快勝し、再びアメリカへ遠征してブリーダーズカップクラシックに参戦したが3着に敗退。その後は年末の大一番である東京大賞典に出走し、強豪古馬を相手に正攻法の競馬をして勝利をつかみ、強さをアピールした。 国内外で大活躍の1年だったが、最優秀3歳牡馬部門では1位ダノンデサイル(144票)と41票差の2位(103票)に。最優秀ダート部門でも1位レモンポップ160票と64票差の2位96票にとどまった。 矢作師は「彼の業績で部門賞を取れなかったというのは残念です。日本で勝てた時はうれしかったけど、アメリカで勝ち切れなかったという点なんでしょうかね。今年は特別賞という形ではなくしっかりと、年度代表馬を目指すぐらいの気持ちでいきたいと思います」とコメントした。