従業員が嘔吐するほど臭い…ゲームセンターが「悪臭客」に苦悩、出禁にするのは差別なのか?
●具体的な支障があれば出禁も可能
今回のケースでは、体臭が原因で他のお客さんからのクレームが複数発生し、従業員の体調も悪化するなど、すでに具体的な支障が発生しています。 体臭を数値化することは難しいですが、このような出来事が継続して発生していることからゲームセンターが出禁の措置を取ることも可能だと考えます。 なお、クレームを挙げている顧客の名前などを教える義務はありません。 この場合、店側が一人で対応するのは負担も大きく、争いになりがちですので、複数人で対応すべきです。 仮に退店を求めても居座るなどした場合には、最終的には警察に通報して、経緯を説明するようにしましょう。 具体的なクレームや営業の支障なども発生していないのに、一方的に出禁にするのは合理的な理由がなく裁量を逸脱していると評価される可能性もあるので注意が必要です。 【取材協力弁護士】 西村 裕一(にしむら・ゆういち)弁護士 北九州オフィス 福岡県内2カ所(福岡市博多区、北九州市小倉北区)、東京、大阪にオフィスをもつ弁護士法人デイライト法律事務所の北九州オフィス所長弁護士。企業の顧問弁護士として、顧客対応、クレーム対応へのアドバイスを行う。 事務所名 :弁護士法人デイライト法律事務所北九州オフィス 事務所URL:https://www.komon-lawyer.jp/