朝倉海ピンチ?堀口恭司が明かす、同門の王者パントージャの強さとは「長いラウンドになれば…」
12月7日(現地時間)に米国ラスベガスで行われる『UFC310』メインのタイトルマッチで、朝倉海(31=JTT)とUFCフライ級王者アレシャンドレ・パントージャ(ブラジル)が対戦する。YouTube『U-NEXT格闘技公式』チャンネルでは、昨日4日、朝倉海と対戦経験がある堀口恭司(ATT)が、同門のパントージャの強さを語った。 パントージャの強さとは?朝倉海に勝機はあるのか?堀口が分析した。 【フォト】パントージャ、流血激闘でUFC王者に!同門・堀口との写真も 現王者のパントージャはブラジル出身の34歳で、昨年7月にブランドン・モレノとの激闘を制して王座を奪った後、23年12月にブランドン・ロイバルを相手に初防衛に成功。さらに今年5月、スティーブ・エルセグを退け、2度目の防衛を果たしている。打倒極どれも優れたアグレッシブなファイター。戦績は28勝(8KO/10一本)5敗で、KO負けは無い。 今回の分析動画で堀口は、「チームメイトなので細かい技術や対策は言えませんけど、強みとかなら言えますので皆さんに伝わればいいなと思います」とコメントして、パントージャの過去の試合映像を振り返った。 激闘派で知られるパントージャに対して堀口は「気持ちが強い。だから、どんどん前へいける」と語り、「練習もしっかりやっているからタイトルを獲れている」とスタミナも問題ないという。 19年12月にUFCで行われたマット・シュネル戦でパントージャは、1Rに右フックでダウンを奪い、パウンド攻撃でTKO勝利を収めている。この試合について堀口は「パントージャは打撃が粗いです」と指摘し、シュネルの左フックをもらいフラつく場面も。ただ「効いていないよと前へ出て、組んでからがうまい」と打撃をもらってもテイクダウンへ持っていく技術を称賛した。 仮に朝倉が得意の打撃をヒットしても、誤魔化されて寝技の展開へ持ち込まれる可能性が高いということか。「怖いところがないです。寝技が得意だと打撃で思い切り行けるので、その後も組み付けば自分の得意なパターンに持っていける」と堀口。 また21年8月のブランドン・ロイバル戦でパントージャは、バックコントロールをして試合を支配している場面があったが、「バックも強いし、上をとったらしつこいです」とペースダウンをしないことも強みだと指摘。そして、「たしかゾンビと言われてましたよね?」とまったく怯まない姿に相手は疲弊していくという。 ちなみにこの試合は、リアネイキッドチョークでパントージャが一本勝ちをするが、「この形に入ると強い」とバックに回ってチョークの体勢へ入ると逃げられないようだ。 堀口は「いいポジションを取ったら、絶対に逃さない。極め切るところが強さかなと思います」とパントージャの長所を強調。勝敗予想は、「正直分からないです。どっちもいい武器を持っているので、そこにはめた方が勝つ」とした。 朝倉に不安材料があれば、久しぶりにフライ級へ落とした影響だという。自身もバンタム級からフライ級へ落とした時はKO率が下がったといい、どこまで影響するか未知数のようだ。慎重に言葉を選んでいた堀口だが、「長いラウンドになれば、間違いなくパントージャが勝つ」と長期戦になればパントージャの勝利は固いと断言した。 はたして、短期戦で朝倉が打撃で仕留めることができるのか。それとも長期戦でパントージャが自分のペースに持ち込むのか、前半戦の攻防が鍵を握りそうだ。 他にも堀口は、自身のUFCへの思いなどを語っているため、ぜひYouTube『U-NEXT格闘技公式』チャンネルをチェックしてほしい!