「推し」について語って気づく「自分の人生も捨てたもんじゃないな」 主体的に楽しむことの効用とは?
それと同じように、ネガティブな影響を与えてくる他人の言葉は、見ないほうが得策です。 他人の言葉から自分を守るもうひとつの方法、「他人の言葉を打ち消す、自分の言葉を持つ」。これはつまり、「私は、それは違うと思う」という言葉を持つことです。 もちろん無理に他人と違う意見を書く必要はない。でも、もし他人の言葉に違和感を抱いたときは、ぜひ「他人の言葉と、自分の言葉をわける」ことを意識してみてください。 「SNSに書く言葉が、どうしても他人と似たような意見になってしまう」と悩む人もいるかもしれません。
基本的にSNSは、みんなで同じようなポイントについて盛り上がるのが楽しいメディアなので、自分と他人の意見が同じであることを恥じる必要はありません。 それでもやっぱり「他人と違う言葉を発したい」と思ったときは、自分だけのメモや日記を大切にしましょう。 他人のSNSにあがっている感想を見る前にメモした、自分だけの感想。 推しの細かいところに着目したうえで、でてきた言葉。 他人に見せないメモや日記に書いた言葉が、あなたオリジナルのSNSの言葉につながるはずです。
あなただけの着眼点を持った言葉は、誰にも見せない場(自分でつくったメモや日記のことです)で生まれやすいのです。 ぜひ、自分オリジナルの言葉を探してみてください! ■推しを語ることは、主体的に推しを楽しむこと 推しについて語ることは、結果的に自分について語ることになります。 なぜ、その推しを好きになったのか? こんなに推しという存在をつくるのがブームになっている世の中で、その相手を、存在を、分野を、選んだのはなぜなのか?
なぜ、その推しを好きでい続けられるのか? どんな体験があって、その推しに出会ったのか? ──それらを語ることは、推しの魅力を語るとともに、推しに恋した自分を語ることでもあるのです。 自分の好みを言語化することで、自分についての理解が深まる。 せっかく推しなんて貴重な存在に出会えたんですから、その人生を肯定するためにも、人生を語る言葉を持ってみましょうよ! 「推し」について語ることで、自分の人生も捨てたもんじゃないな、と思えてきます。私は、何度もそういう体験をしました。