「推し」について語って気づく「自分の人生も捨てたもんじゃないな」 主体的に楽しむことの効用とは?
その大切なものは、人によって異なりますが。むやみやたらに他人の言葉に影響されて、自分の想いを見失うことはなくなります。 何度でも言いますが、他人の感情なんて、基本的には「推し」と「自分」の間において、なんの関係もないじゃないですか? SNSで推しの素晴らしさを伝える文章を書くコツは、大量に流れてくる自分以外の人が発した言葉たちから、いかに自分の言葉を守れるか、なのです。 ■他人の言葉は自分に伝染させない
私たちは自覚している以上に、普段触れている言葉から影響を受けます。 たとえば「日本の未来はダメだ!」と言われたら、日本という大きな次元の話をしているのに、なぜか自分の未来までダメになったような気がしてしまう。 誰かさんの不倫なんてどうでもいいと思っていたのに、浮気を派手に叩く言葉をずっと見ていると、不倫が許せなくなってしまう。 私たちは知らず知らずのうちに、普段摂取している言葉の影響をどうしても受けてしまう。
人間は言葉によってコミュニケーションする生き物だからこそ、何回も同じ言葉と接するだけで、自分に向けられた言葉だと勘違いしてしまう。そんなところがあります。 推しについての言葉も同様です。 SNSで友人がすごく好きなアイドルについて書いていたら、なんとなくそのアイドルが好ましく思えてきたりしませんか? 逆に、SNSで批判されている有名人を見ると、自分はなにもされていないのに、なんとなく悪いイメージを抱いたりしますよね。
言葉は伝染する。 だから私たちは、十分気をつけてSNSを利用しないと、どんどん他人の言葉に自分を感染させてしまう。それは、ポジティブなことでも、ネガティブなことでも同様です。 ■他人の言葉と自分の言葉をわける 他人の言葉の影響から自分を守る方法は、「他人の言葉を見ない」か「他人の言葉を打ち消す自分の言葉を持つ」かの、どちらかだけ。 前者の「他人の言葉を見ない」こともかなり重要な手段です。 なんだか疲れているときは、SNSを見ないようにしたり、暗いニュースに触れないようにしたりすることが必要ですよね。やっぱり疲れているときは、さらに疲れてしまう言葉に触れるべきじゃない。