『インターステラー』主演のM・マコノヒー、富を追う者は孤独になると語る。「現財産の1/50でも幸せになれる」(海外)
お金を稼ぐことだけに人生を捧げると、人は孤立し、生きる目標をなくすと、マシュー・マコノヒーは主張する。 【全画像をみる】『インターステラー』主演のM・マコノヒー、富を追う者は孤独になると語る。「現財産の1/50でも幸せになれる」 俳優であるマコノヒーは、人間関係など、人生における貴重な側面を犠牲にしてまでお金を追い求めるのは間違っていると警告する。 ウォーレン・バフェットをはじめとしたほかの裕福な人々も、お金よりも大切なものがあると言う。 可能な限りたくさんの富を集めることに生涯を費やす人は道に迷い、孤独になるリスクが高まる、とマシュー・マコノヒーは言う。 アカデミー賞受賞歴のあるマコノヒーは、ポッドキャスト「モダン・ウィズダム(Modern Wisdom)」の11月11日に公開されたエピソードで、成功のマイナス面について語った。 55歳のマコノヒーはこれまで出会ってきた超がつくほど豊かな人々の多くが、「それまでずっと金銭的な意味で成功者であることを、できるだけたくさんのお金を手に入れて一目置かれることを目標に生きてきたが、最後の15年、20年、あるいはもっと若いうちから道に迷い、人間関係をなくして孤独になり、目標も失った」と語った。
「固定観念にはとらわれるな」
『インターステラー(Interstellar)』や『ダラス・バイヤーズクラブ(Dallas Buyers Club)』などで名を馳せたマコノヒーは、富は増えるにつれ、それによりもたらされる生活の質の向上は少なくなっていくと述べる。だが、アメリカでは、富は多ければ多いほどいい、という考え方が強調されている。 「だから、トランプが最初に大統領になったときも、私は驚かなかった」とマコノヒーは語る。「彼には名声も、お金もあった。西洋の私たちは、自分の稼ぎこそが自分の功績であると売り込むのが常だ」 マコノヒーは、自分もお金が好きだと語る。お金があるから、家族を、妻と自分を養える。「しかし、もし今の財産の30分の1、40分の1、50分の1しかもっていないとしたら、私の幸福度は減るのだろうか?」。マコノヒーはそう問いかけ、こう答えた。「今より幸福度が減るとは考えられない」 銀行口座の残高の数字が大きいからといって、人生の満足度が高まるとは限らない。「固定観念にはとらわれないほうがいい」とマコノヒーは主張し、人々に向けて、自分が人生に何を望むのか、何が大切なのかをよく考えるようにアドバイスする。 「量を求めると同時に質もチェックし、自分が得ているものが実際に利をもたらし、役に立っているのかを確認しよう」