「相当出しゃばり」PR会社社長 公選法違反疑惑で掘り起こされた“承認欲求丸出し”の「自治体PR動画」
11月17日投開票の兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦知事(47)の選挙活動をめぐり、ネット上で広報戦略を公開したPR会社社長のコラムが大炎上。公職選挙法違反の疑惑も浮上するなか、PR会社社長が過去に手掛けたある仕事が掘り起こされ、波紋を呼んでいる。 【投稿あり】「相当出しゃばり」と揶揄された折田氏の“承認欲求丸出し動画” 問題となっているのは、兵庫県西宮市に事務所を置くPR会社「merchu」の代表取締役を務めている折田楓氏が11月20日にインターネット投稿プラットフォーム「note」に公開した記事だ。 折田氏は《広報全般を任せていだたいていた》とし、プロフィール写真の撮影、キャッチコピーの一新、SNSアカウントの立ち上げ、運用戦略立案、ポスター等の制作などを手掛けたと発表。これらの行為が公職選挙法に抵触する可能性があるとの指摘が相次いだ。 斎藤知事はこの疑惑について、25日、都内で開かれた全国知事会の終了後に記者団に対し、「公職選挙法違反になるようなことはない」と否定。merchuには法律で認められたポスター制作などを依頼し、約70万円を支払ったと明かした。 また、27日の定例会見では折田氏の投稿について、「私は事前に一切見ていませんし、そういった発信をするとも聞いてないですし、内容自体も一切確認していないです。発信された後に知った」と述べた。 いっぽうで折田氏はこの間、“沈黙”を決め込んでいる。折田氏への接触に成功したANNによると、取材に対して「(弁護士から)答えるなと言われています」と語ったという。 問題が明るみに出ると、折田氏はnoteの内容を一部変更、削除したほか、Facebookの過去の投稿を全て削除。しかし、折田氏個人のインスタグラムやXのアカウントは現在も閲覧可能であるため、彼女が過去に手掛けた仕事に関する投稿に注目が集まる事態となっている。 特に物議を醸しているのが、10月4日に投稿された《広島市観光プロモーション動画》と銘打たれたショートムービーとそのメイキング動画だ。merchuの入札参加案件情報を確認すると、今年3月に広島県のSNS運用支援業務を約1300万円で受注しており、この動画はPRの一環で制作されたもののようだ。本編はYouTubeで視聴することができ、現在までに約8000回再生されている。 動画は宮島、原爆ドーム、おりづるタワーなど広島の観光スポットを紹介する、いたって普通の内容だ。しかし、広島県内を巡るメインの女優・奥仲麻琴(31)の隣には常に折田氏の姿が――。折田氏も出演者として動画に登場しているのだ。 CMやPR動画などの制作に詳しい関係者はこう明かす。 「1分程度の短めの動画や映像であっても、クオリティを求めるなら制作費用はゆうに100万円は超えてきます。地方での撮影でタレントも使うとなればさらに高額になるでしょう。そのため、少しでもコストを抑えられるようにスタッフが出演者となって人件費を浮かせるというのは珍しくない話です。 とはいえ、広報戦略をnoteで投稿したことについては、“承認欲求”や自社のPRを目的としたものではないかとの見方もあります」 そのため動画への折田氏の出演についてXでは《承認欲求の塊》《どっちが主演女優か分からんですね》と揶揄する声が多くあがってしまった。 《merchuの折田楓氏 広島のPR動画に女優の奥仲麻琴ちゃんと一緒に社長自ら映り込んでるの見ると、相当出しゃばりな性格な上に本来はこういう宣伝媒体に出てるモデルや女優になりたかったんだろうな…という感想》 《違和感あるな 女優の人も「?」だっただろうな…》 《最適なモデルさん用意して、折田さんがディレクションなりすべきだと思うのですが…。身内案件とかもっと少額案件で、コスト圧縮の為に自分が素材になるというのは理解できるのですが、この規模でとなると理解に苦しみますね…》 《広報ってステークホルダーとの対話が必要なのに、どうみても一方通行な気がします 黒子に徹すべきで、前に出たいならアイドルしはったらよろしい》