【独自】山田孝之・阿部進之介 インタビュー 映画づくりに参加すると、みんな「子供の頃」に戻ったような感じになる
Q:メイキングを見ると、皆さん楽しそうに映画づくりをされているなと感じました。浅野監督は阿部さんがバンクーバーで「SHOGUN 将軍」の撮影時に口説いたとか? 阿部:そうです。「SHOGUN 将軍」っていう作品で、僕は浅野さんの上の階の部屋だったんですけど、休みの日は一緒に食事したりとか、向こうでの滞在期間もすごく長かったので、仲良くさせていただいて、浅野さんとの共演が初めてだったので、「浅野さんに聞きたいことがいっぱいある!」と、一緒に部屋で「ショートフィルム」を見たりとか、「この作品いいんだよ!」とか教えてもらったりして、そういう時間を過ごしたんですよね。 浅野さんの「表現」に、僕はすごく興味があるので、絵も描かれていますし、音楽もやられています。もちろん俳優としても…。当時、僕は浅野さんが過去に映画を撮られていたのは、知らなかったんですけれど、「浅野さんどうですか?短編映画を撮らないですか?」と誘って「え?撮りたい」みたいな… そういう経緯ですね。それでもう「じゃあ撮りましょうよ!」みたいな Q:山田さんとしては、その話を聞いた時にどう思いましたか? 小栗監督を口説いた経緯についても教えてください。 山田:最初、聞いた時はびっくりしました。「なんか浅野忠信さんが監督やってくれるって!」「マジ?!」みたいな… 僕らが「シーズン1」から「シーズン5」をやっていく中で(ミラーライアーフィルムズの)存在は、結構(俳優仲間の)みんなも知ってくれていて 小栗旬くんと会った時に、「俺も誘ってよ」って言ってきたから、「え?マジやる?」「撮りたい撮りたい!」みたいな会話があって、「おぉ、じゃあ本当ね?本当にやるのね?」「今言ってるだけじゃないね?」って聞いたら、旬くんが「いや、本当にやる!」っていうから、「ぜひぜひ。もう好きにやってください!」って言って… そんな感じです。 Q:今後の野望は? 山田:野望…(笑) 今後どうしていくかってことですか? そうですね。結構いろいろ 他とも話はしていて、海外で我々みたいに規模は小さいけども、映画祭をやっている監督さんがいたりして、そういう方と会って、向こうで上映したり、向こうの作品をこっちでも上映したりとか。 例えば、お互いに国を越えて日本の監督がデンマークに行って短編を撮る。デンマークの監督が日本に来て、短編を撮るとか…そういう事もやろうよ!とか… 向こうで映像制作のワークショップをやったり、向こうの監督がこっちに来て…もうそれはやってくれたんだよね、この前。 子供たち、渋谷区の小学校で「映像の授業」をやってみたりとか、とにかく興味を持ってもらって参加できる場を増やす。 僕らは「短編映画を作る」ということを、今やっているんですけど、僕個人としては、メインの部分は別に映画制作じゃなくても良いんですよ。