【独自】山田孝之・阿部進之介 インタビュー 映画づくりに参加すると、みんな「子供の頃」に戻ったような感じになる
クリエイターの発掘・育成が目的の「ミラーライアーフィルムズ」。 その対象は「新人」だけではないといいます… 山田:「ミラーライアーフィルムズ」の目的は、いろんな人たちの発掘・育成。でもそれは「新人」っていう事だけではなくて、我々(普段は俳優)も参加しているんですけど、俳優としては、ずっとやっているけど、監督をした経験がある人はほとんどいない。「カメラの前」では ずっとやってきているけど、「カメラの後ろ」に立ってみると、どんな気づきがあるのか…って事とか、正直、挑戦しなくてもいいわけですよ…。なんだけど、「でもそこは新たなことをやってみよう」「いろんな景色を見てみよう」という事でやっていて… 今回の「ミラーライアーフィルムズ・シーズン6」は、小栗旬さんと浅野忠信さんが監督を「初めて」ではないですけど、「久々に監督をやってみよう」ってことで参加してくれました。 Q:映像業界に長年いて「ここは変わった方が良いのでは」と思う「問題意識」みたいなものはある? 阿部:そうですね。まず一番最初のきっかけとしては、「人材」っていう意味では、新しい仲間だったりとか「関係人口」というのは多い方がいいな… というのがあって、「仲間を増やしたい」とかそういう視点が強かったですね。 それで、みんなに「映画づくりを知ってもらうきっかけ」だったりとか、俳優もゼロから映画を作ったことがない人ばかりなので、脚本などを用意されたところに「途中から入る」ので、だからまず「関係人口」という意味で「仲間を増やす」っていう意識が強かったです。 プロジェクトをやっていく上で、「労働時間」だったりとか、あとは「分配」ですね。報酬の分配というのは、基本的にインセンティブという意味でいくと、なされない… 俳優・出演者だったりとか、スタッフには、(興行収入がいくらであっても)基本的になされない。 そこをちゃんと正当に「頑張った分はみんなで分けよう」ということで、やっていった方が良いよね?っていうことで、そういうことを段々と積み上げていったという感じですね。