『卵価格高騰』北海道で過去一早い「鳥インフル」発生 対策の最前線と取り巻く環境変化 厳戒の養鶏場
従業員が「鶏舎」に入る際は…。 【竜野養鶏センター 中山晋吾代表取締】「鳥インフルエンザになる前はここから出入りしてたけど、今はここは出入りしてなくて、ここにもう1つ部屋を作って、入る時は(靴を)履き替えて、足の消毒をして、手の消毒してから中へ入っていくと」 さらに… 【竜野養鶏センター 中山晋吾代表取締】「ここまでということで、ここから先は勘弁してもらいたい」 (Q.対策の一環?)「対策の一環で、なるべく外来者は入れない」 ことしの鳥インフルエンザ、史上最速の発生は会社にとって死活問題です。 【竜野養鶏センター 中山晋吾代表取締】「早く出たということは危険率がずっと(続く)。来年の4月、5月、ゴールデンウィーク明けぐらい。ことしのシーズン、冬にかかったら、もうお手上げ状態というかね、大変な事になってしまう…」
■鳥インフルエンザの今後の感染状況は? 「去年よりも広がる、発生が多くなる可能性ある」と専門家
今後の感染状況はどうなっていくのか。 京都産業大学の高桑教授の研究所では、野鳥のふんを採取し、その中に鳥インフルエンザウイルスが存在するかを調べています。 【京都産業大学 生命科学部 高桑弘樹教授】「ここにニワトリの子供がいて、生きた状態でいるので…」 ふんから採取した液体を「ニワトリの卵」に注入。 異変が出た場合は、鳥インフルエンザウイルスに感染した疑いがあることを示します。 今のところ関西の野鳥からはまだ確認はされていないということですが、ここ数年の鳥インフルエンザを取り巻く状況は変化しているといいます。 【京都産業大学 生命科学部 高桑弘樹教授】「(鳥インフルエンザが)毎年来るようになったんですよね。それまではだいたい2、3年おきくらいで、『ことし発生したら次の年はないよね』って感じだったけど、ずっと発生が続いているので。(鳥インフルの発生が)去年よりちょっと早いから、もしかしたら去年よりも広がる、発生が多くなる可能性はあるかもしれません」 「エッグショック」と呼ばれた、去年のような卵の価格高騰につながるのか。今後の状況を注視していく必要があります。