奥歯で「コリっ」と音が響くほど端正なコシが魅力の『手打蕎麦 里り』 「アパレル出身」店主が「神田まつや」にほれ込み修業を直談判!?
全店実食調査!『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・三軒茶屋の蕎麦店『手打蕎麦 里り』です。 【画像ギャラリー】並々と注がれた日本酒と脇を固める蕎麦屋仕込みの逸品に「ピットイン」せよ
変わらぬ味を守る老舗仕込みの粋な蕎麦
店主・野村さんは前職がアパレルというちょっと異色の経歴の持ち主。人生の第2ステージに選んだのが子供の頃から好物の蕎麦だった。修業先は味と歴史に惚れ込んだ『神田まつや』。伝手は一切なしで長文のラブレターを送って厨房へすべり込んだと笑顔で話す。 ごま汁 1200円 野村さんが蕎麦作りで最も大事にすることは「季節を問わず味を一定に保つこと」。 それがいかに難しいことか。産地や収穫時期が変われば食感や風味に違いが出る。わずかな誤差を無くすため複数の粉をその特性に応じてブレンドし、味をキープし続けているという。 切り口がピンと立った蕎麦をすすってみれば奥歯でコリっと音が響くほど端正なコシ。そこへ継ぎ足してまろみを帯びたかえしのツユがぴたりと寄り添ってくれる。
東京・三軒茶屋『手打蕎麦 里り』
[住所]東京都世田谷区若林1-1-2藤和シティコープ若林103 [電話]03-6805-3669 [営業時間]11時~14時半(14時LO)、17時~22時(21時LO)※木は夜のみ [休日]月 [交通]東急田園都市線三軒茶屋駅三茶パティオ口から徒歩6分 おとなの週末2024年4月号は「おにぎりとおべんとう」 撮影/西崎進也、取材/菜々山いく子 ※2023年12月号発売時点の情報です。