【福岡ボート・ルーキーS】石本裕武 出世ロードのリスタートを切る
<4日・福岡ボート・前検日> 捲土(けんど)重来を期してやってきた。大阪のスーパールーキー石本裕武(24)=大阪=は前期(5~10月)に勝率5.61をマークして3期連続でA級を確保したが、悲願のA1には届かずじまいとあって今期に懸ける思いは並々ならぬものがある。 デビュー2期目でA級に昇格すると、今年1月にはデビュー初Vを達成。とんとん拍子に出世街道を歩んでいたが、暗転したのが前々期(昨年11月~今年4月)の末。立て続けにFを切り、あと一歩でA1を逃した上に前期に90日のF休みという重い十字架を背負うハメに。「やってしまいました。完全にFでリズムを崩してしまいました。本当に情けないです」 前期は一本でもFを切ると規定出走回数不足でB級降格という状況だったが、それでもA2を確保したのは潜在能力の高さ。今期は苦しんだ分の憂さを晴らすつもりでいる。「今期は絶対にA1に昇格します。全てを取り返すつもりです」 ルーキーシリーズとあって今節が福岡初参戦の選手が多い中、石本は今回が既に3度目の参戦。前回は予選を突破と回を重ねるごとに結果も出している。「荒れた時はすごいけど、嫌なイメージはないです。三度目の正直で、まずは優出を狙います」。前検気配もまずまずで3度目の参戦とあればペラ調整も熟知。大阪が誇る超新星が、アクセル全開で出世ロードのリスタートを切る。(森 大輔)