「高所得貧乏」のNG行動3選「世帯年収1000万円」でも貯金ができない?!
老後の生活も見据えよう
貯蓄ができない世帯は、老後を見据えていない場合が多いです。 老後にどのような暮らしを送りたいかを考えると、おのずとやるべき対策は見えてきます。 まずは、老後にどれくらい年金をもらえて、いくら生活費が必要なのかをシミュレーションしてみてください。たとえば、以下の条件で、現役時代の平均年収別にみた年金受給額をシミュレーションしてみましょう。 ・1973年生まれ ・23歳から62歳まで会社員として勤務 ・65歳から年金受取を開始 シミュレーションの結果は以下のとおりです。 ●平均年収ごとの目安年金受給額(額面) 平均年収 年金受給額の目安(額面) ・200万円 月10万2000円 ・300万円 月12万円 ・400万円 月13万5000円 ・500万円 月15万4000円 ・600万円 月17万3000円 ・700万円 月18万8000円 ・800万円 月20万2000円 ・900万円 月22万3000円 ・1000万円 月22万5000円(※) (※公的年金シミュレーターの年収上限である990万円で試算) シミュレーションの結果、平均年収1000万円の会社員であれば、月22万5000円ほどの年金を受け取れることがわかりました。 妻が会社員経験のない専業主婦の場合、妻の年金は月に約6万8000円です。そのため、合計で月29万3000円の年金をもらえます。 月35万円が必要な場合、毎月5万7000円お金が不足する計算です。年間にすると68万4000円、10年間で684万円です。 このように具体的な数字でシミュレーションをすることで、貯蓄するべき金額は明確になるでしょう。ぜひ、老後に向けて一度夫婦で話し合う機会を設けてみてください。
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】令和5年調査結果」 ・厚生労働省「公的年金シミュレーター」
苛原 寛