“苦悩と復活”「今となってはバカだなと」坂倉将吾・広島カープ「勝ちたい一心」 天谷宗一郎と対談
天谷宗一郎 さん 「ぼくらはメディアを見て知ったんだけど、サクは監督に直接、言われているってこと?」 坂倉将吾 選手 「逃がさんぞとは言われたことはないです。バッティングの話をすることはあったんですけど、そういうチーム事情的な話はあんまりしなかったです」 天谷宗一郎 さん 「その逃がさんぞっていう意味を自分で考えた結果、そのときに得たもの。乗り越えているわけじゃない。得たものって何か?」 坂倉将吾 選手 「なんかチームがこういうふうに行っているところで話すことではないのかなと思うんですけど、本当に個人的な問題だったので、ただ自分が苦しかっただけで。もちろん『野球ってこんなに難しかったっけ?』っていう思いもあったし、なんとなく考えて『よし。これ、やろう』って思ったことがゲームでできなかったりとか、これは精神的なものもあるのか、ちょっとそこはまだ解明というか、自分でもはっきりしないところがあるんですけど、やろうとしていたことが、ちょっと自分としては違ったのかなっていう結論ですね、今のところは」 オフシーズンに坂倉は去年までのバッティングの概念を捨てて、一から自身の打撃を構築―。自主トレでは、さっそくその効果が出ていたのですが、シーズンが開幕すると、その歯車がかみ合わなくなってきました。 天谷宗一郎 さん 「自主トレで高知に行かせてもらって、いろいろ聞いて、(打撃フォームに)すごく手応えはあったと思うんだけど、キャンプに行って、オープン戦して、開幕して 『おや?』ってなってきたと思うんだけど、あれをガラッと変えたきっかけ、けっこう勇気が要ったと思うんだけど?」 坂倉将吾 選手 「もう、ぼく、もともとフォームを変えたりとかっていうのは怖さはない…、怖さというか抵抗はないタイプなので、もう打てないんだからやっていてもしょうがないっていう感じで決別しました」 天谷宗一郎 さん 「なるほどね。(フォームを直したとき)意識できる部分というか…」