サントリーと大阪Bが開幕戦で激突 高橋藍「非常にワクワク」 西田有志「楽しみ」/SVリーグ
バレーボールの新リーグ「大同生命SVリーグ」は11日、東京体育館で男子のサントリーと大阪Bが対戦し、シーズンが開幕する。10日は前日会見と会場練習が行われ、日本代表として今夏のパリ五輪で活躍したサントリーの高橋藍(23)、大阪Bの西田有志(24)らが、国内バレー人気の盛り上げや新リーグへの思いを語った。 いよいよ始まる新リーグ。日本を代表するアタッカーが開幕前日に火花を散らした。サントリーに新加入の高橋藍と大阪Bの西田はともに約1時間半、本番用のコートで練習した。 「非常にワクワクしています」。高橋藍が胸の高鳴りを話すと、西田は「いよいよ始まるなっていう楽しみな気持ち」と気合を入れた。 今年はネーションズリーグで主要国際大会47年ぶりのメダル(銀)を獲得し、パリ五輪でも4強まであと1点と奮闘した男子代表。その主力を張った2人が、世界最高峰を目指し、衣替えする国内リーグの、記念すべき最初の試合で対峙する。 「西田選手の嫌なところにブロックを出したいし、彼の強いサーブでエースを取られないようにしたい。負けない気持ちでやる」と高橋藍。西田は「サーブでの対決も初めてだし、ブロックでのマッチアップもあまりないので、非常に楽しみ」とジャブを返した。 勝利を目指すのは当然だが、視線はバレー界の未来に向いている。西田は「今後のSVリーグの行く末がここで決まってくる。これがラストチャンスと思っている」と悲壮な覚悟を示した。 開幕戦のチケットは先行抽選販売で平均倍率22倍を記録し、9月11日の一般販売はシステムトラブルもありながら、最高値8万円の席を含めて1時間半で完売した。フジテレビではゴールデンタイムに生中継される。 「会場を盛り上げられる、お客さんも楽しめるプレーを」と高橋藍。西田も「バレーボールが面白いということを、この2チームでしっかり体現したい」と誓った。全力プレーでファンの心をわしづかみにする。(只木信昭)