32歳パーソナルトレーナーが語る尻トレの魅力「後ろ姿が変わったと言われ、気持ちも前向きに」
女性の間でブームとなっている尻トレ。「細い=美ボディ」だった価値観は変わり、筋肉をつけてメリハリのあるスタイルを目指す女性が増えたことから、とくに鍛えるべき部位としてお尻が注目されています。 【動画】簡単動作でお尻を鍛えるマシンを体験 中村さんも実践解説 今回はパーソナルトレーナーとして活動しつつ、ゴールドジムジャパンカップ2022で優勝するなど、コンテスト選手としても実績を持つ中村藍さんに尻トレの魅力を聞きました。
後ろ姿は一番人に見られるもの
――女性の尻トレニーズの広がりについて、どのように感じますか? 「やっぱりジムに行っていても、まず女性の数が増えてきたなと感じます。その中でも、お尻をトレーニングしている人をよく見かけますね」 ――なぜ、尻トレが流行るのでしょうか。 「お尻って後ろ姿の良さに直結するじゃないですか。後ろ姿は自分では意識を向けづらいですけど、歩いているだけで目に留まりますし、一番人から見られるものですよね。普段は背面を気にしていなかった方が、ふとした時に気づいたり、誰かに言われて…とか、いろいろ理由はあると思いますけど、女性のトレーニングが一般的になった今だからこそ、真っ先に『お尻を鍛えなきゃ』と考えるようになったと思います。筋トレの普及と、お尻がスタイルに与える影響力の大きさ。それが尻トレブームにつながっているのかなと思いますね」
――筋トレによってお尻のボリュームを出し、メリハリのあるスタイルをつくる大切さが浸透してきているのですね。 「そうですね。みなさん、お尻をしっかり鍛えてヒップアップさせて、スタイルを良くする必要性を感じてやっているんだと思います。トレーニングが美ボディづくりに与える効果は、少しずつ広まってきているのかなと感じます。ジムに行くと、スミスマシンを使ってお尻をガンガン鍛えていたり、スクワットをされている方も結構多いので、トレーナー目線でちょっとうれしいです」 ――中村さん自身も尻トレの効果を実感しますか? 「はい。脚もですけど、やっぱりお尻をしっかりやってきたことで、後ろ姿が変わったと言っていただきました。コンテストで下半身を評価していただいたり、ファッションでは今まで履いていたデニムをかっこよく着こなしたりできるようになりました。タイトスカートとかを履いているとやっぱり体のラインが出るので、そういう時に『引き締めておいてよかった』とすごく思います。着たい服も着られますし、気持ちも前向きになりますね」 ――ヒップスラストマシンなど、トレーニング器具の普及も、尻トレを身近にするのに一役買ってくれるかもしれないですね。 「そうですね。お尻のトレーニングを誰でもわかりやすく、簡単に出来るようにするために有効かもしれません。最近リリースされた立ち姿勢でヒップスラストができるマシンは、初めて鍛える方にとっても、お尻や下半身を鍛えたいというニーズに合っていると思いますね」
取材・文/森本雄大 写真/木村雄大