大谷翔平にベッツが“ついに本音”「ショウヘイの後ろを打つ…どうすればいいのか」ドジャースの天才が吐露した「自分より上の選手がいる」苦悩
それは今年2月、ドジャースのスプリングトレーニングが始まるときのことだった。 【レア写真】「わ、わかい…」10年前のベッツ、無名だった22歳時。大谷さんと並ぶと身長差が歴然…175cmのベッツ、大谷との貴重ハグ2ショットなど一気に見る
ベッツが大谷を語った“最初の言葉”
史上最高額7億ドルの契約で加入した大谷翔平の話題で持ち切りだったチームは、まさにフィーバー状態。普段とは比較にならないほど多くの報道陣が詰めかけ、チームにいる選手たちはみな大谷について聞かれた。 ムーキー・ベッツも例外ではなかった。しかもクラブハウスのロッカーが大谷と隣同士だったため、2人のスターがどんな会話を交わしたのか多くのメディアが知りたがった。ところが……。 「ずっとトレーニングルームにいたから、まだ話をしていないんだ」 現地メディアからのいきなりの質問に対するベッツの答えは、思いがけず素っ気ないものだった。 そりゃそうだ。ベッツだってスーパースターだ。まずは自分のことが第一。話題ものに興味津々な普通の人々とはやはり違う。あのときは、そんなふうに思った。
複雑な表情「オオタニにはかなわない」
それから半年以上が過ぎ、ベッツにとって大谷の存在はずいぶん大きなものになっていた。1番大谷が特大のホームランを放つ。するとネクストバッターズサークルにいる2番ベッツは、あまりの飛距離に呆然としたような表情で打球の行方を目で追いかける。そんな姿を何度となく見かけた。 「これまでの人生すべてを練習に費やしてきたというくらい練習して、誰にも負けない選手になると思ってやってきた。でもどんなに必死に頑張っても、ショウヘイ・オオタニにはかなわない」 レギュラーシーズンが終わる頃、ベッツはそう言った。 米4大ネットワークABCで放送されている人気トークショー「ジミー・キンメル・ライブ!」の9月下旬の回に出演したときのことだ。大谷と自分と、どちらの方が足が速いと思うかとキンメル氏に問われたときには、こう答えた。 「僕がオオタニと競走して勝つ可能性は、ノーチャンスだね。誰と競走しても彼が勝つよ」
吐露した本音「どうすればいいのか」
ベッツにとって今季は激動のシーズンだった。長年慣れ親しんできた右翼のポジションから二塁手に本格的に転向することになり昨オフから守備練習に取り組んできたが、開幕直前で急遽、遊撃をやってくれと言われて引き受けた。しかし、いくら右翼手としてゴールドグラブ賞に6度輝いた守備の名手でも、最も負担が大きい遊撃をほぼぶっつけ本番でこなすのは並大抵のことではなく、シーズンに入ってからはミスが目立った。そうこうするうちに6月16日の試合で死球により左手を骨折。長期離脱し8月12日にようやく復帰したときには遊撃ではなく再び右翼に戻り、打順は大谷とスイッチするかたちで2番に移ることになった。 2014年のメジャーデビューから10年間、出場試合の約80%でリードオフを打ってきて、今季も骨折離脱まで一貫して1番だったベッツにとって、2番への転向もまた簡単なタスクではなかった。しかも積極的に走る大谷の後ろを打つ難しさは、それまで経験したことのないものだ。 密かに悩みを抱えていたのか。ベッツは、自身がホストを務めるポッドキャスト「オン・ベース」の9月中旬の配信で、ゲストに呼んだブレーブスのオジー・アルビーズ内野手にこんな質問をしている。 「オジー、君はアクーニャの後ろを打っていたよね。僕は今、ショウヘイの後ろを打っている。それで2番打者というものを学んでいるんだけれど、ショウヘイが一塁にいるとき、彼が走るまで待たなければいけない感じになるよね。そんなときどうすればいいのか教えてほしい」
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