スポーツから学んだチームプレイ、ロジカルな思考力。アスリート人材が社会に出てからも活躍するワケ
アスリート経験は社会に出てからも必ず活かせる
このように、さまざまな業界でアスリート人材は活躍している。前出、松本さんは、「チーム力、スポーツマンシップ、そういった思いやりや自己犠牲の精神が社会に出てからも活躍する武器になる」と話す。 「勝つこともあれば負けることもあるのがスポーツ。最善を尽くしても、どうしてもミスは生まれてしまうものです。そういうことを理解しているからこそ、アスリートは他人に対して思いやりがある。 野球の場合は特に、仲間がミスをする前提でカバーリングをしたり、いつも『その時』に備えてプレイしています。失敗を予測する力も高いし、処理の速度も速い。厳しい指摘をするかもしれないが、どこかに優しさがある。そのあたりのバランスを取れる人が多いようにも思います。 だから、会社組織の中で部下がミスをしても、落ち着いて対処できるのではないでしょうか。誰だってミスはするもの。それをカバーするのがチーム力だと考えている人が多いのです」(松本さん) ラグビーでは、負けた相手を「グッドルーザー」と称える習慣がある。ここに、スポーツマンシップの精神が象徴されている。 「アメリカンフットボールやラグビー、野球といった競技で求められるのは自己犠牲の精神。スポーツマンシップとは、アスリートたちが身につけている正々堂々とした態度や精神、あるいは思いやりの心なども含みます。 他のスポーツでもそうですが、優れたアスリートは皆、すばらしい心を持っています。そしてその心が、社会に出てからも広く評価され、活躍するための武器になるのです。だから、アスリートがビジネスの世界で活躍するのではないかと思っています。アスリートとして活躍した経験は、社会に出てからも必ず活かせます」(松本さん) <取材・文/日刊SPA!編集部> 【松本隆宏】 ライフマネジメント株式会社代表取締役。1976年、神奈川県相模原市生まれ。高校時代は日大三高の主力選手として甲子園に出場。東京六大学野球に憧れ法政大学へ進学。大学卒業後、住宅業界を経て起業。「地主の参謀」として資産防衛コンサルティングに従事し、この10年で数々の実績を生み出している。また、最年少ながらコンサルタント名鑑『日本の専門コンサルタント50』で紹介されるなど、プロが認める今業界注目の逸材。 ラジオ大阪OBC(FM91.9 AM1314)にて、毎週水曜日19:45~20:00「松本隆宏の参謀チャンネル®︎」を放送中。 著書に、『地主の参謀―金融機関では教えてくれない資産の守り方』(2018年、エベレスト出版)、『アスリート人材』(2022年、マネジメント社)、『地主の決断―これからの時代を生き抜く実践知』(2023年、サンライズパブリッシング)、『地主の真実―これからの時代を生き抜く実践知』(2023年、マネジメント社)、『プロたちのターニングポイント』(2024年、サンライズパブリッシング)、 『アスリート人材の底力 折れない自分のつくり方』(2024年、サンライズパブリッシング)がある。
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