「衆議院の解散・総選挙」と「日経平均株価」の関係【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
ただ株高の期間は短く、選挙後株価はその他の材料に左右、それでも今月は政局動向に要注目
しかしながら、選挙から半年経過後の日経平均をみると、上昇、下落まちまちの動きとなっており、与党が大きく勝利し、安定政権となった場合でも、日経平均の下落ケースが散見されます。そのため、過去の経緯を踏まえると、「選挙は買い」というアノマリーは存在するとみられるものの、株高の期間は比較的短く、衆院総選挙が終わってしまえば、株価の方向性は当然ながら、それ以外の材料に左右されると考えられます。 それでも10月は、国内の政局が日本株に影響を与えやすい時期になると思われ、4日の石破首相の所信表明演説、自民党が提案する各党の代表質問や党首討論のほか、総選挙にあたって各政党が掲げる公約内容にも注目が集まります。株式市場にとって、一般に長期安定政権は好ましい要素とされますが、今回の衆議院選挙で、その流れが強まるか否か、27日の選挙結果も含め、見極める必要があります。 (2024年10月2日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『「衆議院の解散・総選挙」と「日経平均株価」の関係【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
【関連記事】
- 「衆議院の解散・総選挙」と「日経平均株価」の関係【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 金利上昇、円高、株安…「石破ショック」は一時的なものにとどまる可能性が高い【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 米FRBの「大幅利下げ決定」は日本株にとって“好ましい結果”か? 2024年9月FOMCレビュー【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 30~50代の5人に1人が「新NISAを始めました!」でも…「新NISAはやめておけ」といわれる7つの理由
- 「オルカン一択でOK」は本当?…NISAで人気の全世界株式「オルカン」への投資で必ず把握しておきたい、株価暴落時に「とるべき対処法」【CFPが助言】