《プロ野球歴代最高年俸》田中将大まで獲得に動く巨人 超大型契約のライデル・マルティネスは「4年50億円以上」に見合う活躍ができるのか? 今季と同じ成績でも「1イニング2000万円超」に
中日から自由契約となったライデル・マルティネス(28)の巨人への入団が明らかになった。マルティネスは最速161キロのストレートと高速スプリットを武器に、今季は43セーブを挙げてセーブ王を獲得。通算166セーブというセ・リーグナンバーワンのストッパーだけあって、巨額資金の動く契約となったが、果たして大金に見合う活躍が見せられるのだろうか。巨人をめぐっては楽天を自由契約になった田中将大(36)も獲得が報じられ、動きが活発化している。 【完全ランキング表】今季、一軍登板した全投手348人の「1イニングあたりの年俸」を大公開! 楽天・田中将大がワースト4位、ソフトバンク・オスナが同6位。ワースト1位は中日の投手
年の瀬も押し迫るなか巨人との契約書にサインしたマルティネス。スポーツ紙デスクはこう言う。 「中日は4年40億円の大型契約で残留交渉をしていたが、巨人は機関誌のスポーツ報知の報道によると4年総額50億円以上での契約だといい、2年後に見直す契約を含めて年俸12億円とされている。3年契約の最終年ということでマルティネスの動向が注目されていたが、同リーグ内で所属先が変わる超大型契約という結果になった」 NPB歴代最高年俸はソフトバンクのストッパーのロベルト・オスナ(29)で年俸10億円だった。これを塗り替える年俸12億円でマルティネスが巨人と契約を結んだわけだ。気になるのは、こうした大型契約がペイするのかだ。
ソフトバンク・オスナは年俸10億円に見合う活躍できず
本誌・週刊ポストでは、『データ・ボール』などの著書があるライターの広尾晃氏の協力のもと、今季一軍登板した投手348人の年俸と成績を検証。「登板1イニングあたりいくらかかったか」をランキング化している。 ワースト1位は今年引退した中日の田島慎二(34)で、1イニングあたり1億501万円。これは引退試合で打者1人に対して投げただけだったため、数字が押し上げられた格好だ。これを10イニング以上登板した投手で見ると、オスナが他を引き離してのワースト1位で「1イニングあたり2608万円」という数字だった(全体のワースト6位)。広尾氏が言う。 「オスナは2年連続防御率0点台を記録したソフトバンクの絶対的守護神。昨年オフに退団の噂が出ましたが、4年総額40億円の大型契約で残留しました。ただ、今季は0勝3敗24セーブ、防御率3.76という成績に終わっている。ストッパーとして38イニング(39試合)の登板にとどまり、10億円の年俸に見合う活躍はできなかった」