《プロ野球歴代最高年俸》田中将大まで獲得に動く巨人 超大型契約のライデル・マルティネスは「4年50億円以上」に見合う活躍ができるのか? 今季と同じ成績でも「1イニング2000万円超」に
ストッパーには大勢もいるのに…
一方、今季のマルティネスは58イニング(60試合)に登板して2勝3敗43セーブの成績を残し、セーブ王のタイトルを手にした。今季の年俸2億円だったため、「1イニングあたり344万円」で投手全体のワースト79位。先発投手に比べて登板イニング数が少ない抑えとしては悪くないかもしれないが、これが今季の6倍の額である年俸12億円となるなと、話は変わってくる。 仮にマルティネスが今季と同じ成績を挙げたとしても、年俸が6倍になれば「1イニングあたり2068万円」となる。登板が46イニング以下なら、今季のオスナの水準を下回ることになる。広尾氏が言う。 「この計算方法ではどうしても先発投手より救援投手の数字が悪くなるが、分業制のなかで救援投手の重要性は大きいので、1イニングあたりの年俸がある程度高くてもいいという判断はあり得る。ただ、来季の巨人のストッパーは大勢との併用となることが予想される。そうなるとマルティネスにこれだけの大金を出してどれだけペイするかのは不透明です」 連覇のためには、マルティネスが巨額年俸に見合う働きをすることが必須となりそうだ。