投打で活躍 成長に手応え 千葉黎明・飯高聖也投手
(第77回秋季関東地区高校野球大会準々決勝、千葉黎明5―2山梨学院) 千葉黎明で先発を担った1年生投手の飯高聖也(まさや)が、投打に活躍した。 【写真】千葉黎明―山梨学院 三回表2死一、三塁、飯高が適時打を放つ=2024年10月29日午前10時45分、サーティーフォー保土ケ谷、芹沢みなほ撮影 リードしていたが追加点がほしい三回表2死一、三塁、中野大地監督に「思いっきり打て」と声をかけられ、わくわくした気持ちで打席に入った。3球目は外角まっすぐ。「打ちやすいところに来た」。思いっきりバットを振った。打球は左翼に飛び、三塁走者を生還させる適時打となった。一塁上で笑顔がこぼれた。 その裏には自らピンチを招いた。1点を失い、なおも2死満塁。だが焦りは感じなかった。「ここで抑えてやる」。捕手の川村力斗(2年)と自分を信じて投げた5球目。きわどいコースに審判も一瞬間を置いたが、判定はストライク。「なんとか抑えられた」と胸をなで下ろした。 これまで、試合では緊張しがちだった。県大会決勝の3日後には、練習中に右足首をひねってしまい焦りもあった。だが、なんとか関東大会に間に合わせることができた。 この日は、得点圏に走者を背負ったり、失点したりした場面でも、「安定した気持ちでいつも通りのプレーができた」。自らの成長に手応えを感じ、「準決勝では相手を翻弄(ほんろう)したい」と意気込んだ。(芹沢みなほ)
朝日新聞社