ホンダ、今季初のQ2ダイレクトインを決めたザルコ「新エンジンはポジティブ」/MotoGP第12戦アラゴンGP 初日
8月30日、2024年MotoGP第12戦アラゴンGPの初日セッションがスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、午後のプラクティスでレプソル・ホンダ・チームのルカ・マリーニは17番手、ジョアン・ミルは21番手となっている。 【写真】ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)/2024MotoGP第12戦アラゴンGP 初日 ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は8番手で、ホンダ勢にとって今季初の予選ダイレクトQ2進出を決めた。そして今大会を前に、今シーズン限りでMotoGPへのフル参戦を終了させることを発表した中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は22番手で終えた。 全面的な路面の改修工事が行われ、スムーズな路面となったアラゴン。フリー走行1回目では、新しいアスファルトの感触を確かめる様に走り、中上は15番手、ミルは13番手とまずまずの蹴り出しとなった。 午後のプラクティスでは、残り20分でザルコが1分47秒378の2番手タイムを刻み、ダイレクトでの予選Q2圏内への可能性を見せた。 セッション最終盤のラストアタックでも、ザルコは好調で1分46秒732と自己ベストを更新し、最終的に8番手タイムを記録してダイレクトで予選Q2への進出を決めた。マリーニも着実に自己ベストを更新を続け、最終アタックでは1分47秒280を記録して17番手となった。 一方、中上とミルはセッションを通して苦戦。新しい路面になり周回を重ねてグリップが向上していったが、まだ予測できないコーナーがあるようで、中上は接地感を得られず22番手、ミルは後半のイエローフラッグにも悩まされ21番手で初日を終えた。 前戦オーストリアGPで投入した新エンジンもライダー達に恩恵を与えているようで、ザルコは明日のスプリントでポイント獲得とベストリザルトに挑む。ザルコのデータをもってどれだけの改善を図ることができるか、他3人のライダーにも期待したい。 ■ジョアン・ミル(FP1:13番手、プラクティス:21番手) 「今日は少し難しい一日だったけど、路面が新しくなったことで、みんな同じような状況になったと思う。午後になってグリップが少し良くなったけど、コーナーによっては予測不可能なところもあるから、明日は改善されることを願っているよ」 「(アタックでは)イエローフラッグに引っかかってしまって、ニュータイヤを1周で使い切ることができなかった。これからのためにより多く学び、情報を得て、すべてを改善していくよ」 ■ルカ・マリーニ(FP1:19番手、プラクティス:17番手) 「今日は周回を重ねるごとに路面コンディションが良くなっていったね。グリップの低いコンディションでのマシンのフィーリングが少し良くなり、以前よりもトップ10に近づいているよ。ザルコがタイムアタックで素晴らしいラップを見せたから、彼のデータをチェックして、明日の改善点を理解する良いチャンスになると思う」 ■ヨハン・ザルコ(FP1:17番手、プラクティス:8番手) 「今日は今シーズンのベストプラクティスとなったね。この結果は僕たちにとって小さな勝利だよ。だけど、これで慢心せずに明日の予選とスプリント、そして決勝ではしっかりと地に足のついた走りをしたいと思っている」 「今日は難しいコースコンディションだったけど、このサーキットはトレーニングで走り慣れているから、こういう状況は予想していたよ。タイムアタックはよかった。新しいエンジンは、ニュータイヤのパフォーマンスを引き出してくれたし、ポジティブだね。明日はもっといい走りができるように頑張るよ」 ■中上貴晶(FP1:15番手、プラクティス:22番手) 「路面がきれいになり走りやすくなったのですが、グリップ不足に苦しみました。コーナーの進入から出口までタイヤの接地感を得られず、思うように走れませんでした。いろいろなことにトライしましたが、今日は解決できませんでした」 「明日のフリー走行、予選、そしてスプリントで、自分の走りができるようにセットアップの改善に取り組みます。アラゴンは好きなサーキットだけに厳しい一日でした」 [オートスポーツweb 2024年08月31日]