斬新!あえて二世帯の建物を近接させた若手建築家の自邸。その理由とは?注目クリエイターの住宅紹介&インタビュー
自宅の設計のポイント、ハイライトをさらに解説!
・譲り合うように、与え合うように、相関して並ぶ2棟の建物 幅1.8mの路地を挟んで2つの建物を建てると圧迫感が出てしまうため、一方のリビングの前にはもう一方のテラスを配置するなど、お互いに譲り合うような空間構成に。窓の位置や大きさに変化を付けることで、路地の自然との多様なつながり方も生み出されています。 ・パズルが組み合わさるような立体的な空間構成 この敷地は建ぺい率の上限が40%だったため、必要な空間を積み上げていくと建ぺい率がオーバーしてしまいました。そこで、地上1m未満の建物は建ぺい率不算入となることを利用。 外から見るとテラスは舞台のような場所になり、その下を半地下空間にすることで面積を確保すると同時に、変化に富んだ空間をつくり出しています。
いかがでしたか?畝森さんが重視する「他者性」が、これからの住宅を豊かにするキーワードになる予感がしませんか。次回はさらに数件、ほかのプロジェクトを紹介します。お楽しみに。