猛暑のなかの旧車は灼熱地獄! それでも乗りたいオーナーの涙ぐましい努力に乾杯!!
■アシ車に乗る
予算的、そして駐車スペースが確保できるなら、この時期は「アシ車」を有効利用して猛暑の時期を乗り切りたいところです。極論をいえば「エアコンがバッチリ効いて、買いものにも使える便利なクルマ」であれば、友人・知人からタダ同然で譲り受けたクルマだっていいのです。 これまでアシ車を所有したことがない場合、猛暑でも台風の最中でも気兼ねなく使えて、エアコンがガンガンに効いて、多少傷がついても気にせずにいられる……。健気なほどにオーナーに従順かつ手がかからない存在に感激するかもしれません。ただし、アシ車だからと粗雑に扱わず、ときにはきちんと洗車をするなど、モノとして大切に接することは忘れずに。
■まとめ:「過去126年間でいちばん暑い夏」には乗らないに限る!?
お父さん世代には懐かしいプリンセス・プリンセス、略してプリプリの「世界でいちばん熱い夏」のオリジナル版が発売されたのは1987年7月16日、平成版は1989年7月1日発売でした。まさにこの時期にぴったりの曲。当時を知る人であれば、思わずこの曲のイントロが脳内再生しているはず。 プリプリのこの名曲がヒットしてから30年以上経った2024年7月の日本、気象庁の発表によると「過去126年間でいちばん暑い夏」になったそうです。平年の気温と比較すると、東京の都心で3度、名古屋市で2.5度、那覇市で1.4度高い気温となりました。どおりで、全国各地で猛暑日が記録されたわけです。 ちなみに、平成版「世界でいちばん熱い夏」が発売されたおよそ2カ月前にデビューしたのが、日産スカイラインGT-R(BNR32型)です。この型のスカイラインGT-Rであれば、旧車というよりネオクラシックカーとしたほうがまだしっくりくるように思われますが、いずれにしても「古いクルマ」であることは確かです。 経年劣化が進み、なおかつデビュー当時では考えられなかった連日35度以上の猛暑日。クルマに対してかなりの負荷がかかっていることは間違いありません。暑さが収まっていくであろう9月のお彼岸頃まではメンテナンスなどの時間に充て、少し休ませてあげるのが懸命な判断なのかもしれません。
松村 透