“成功率90%”修理人 “捨てずに直す国”タイからSOS「夢の野外映画」映写機を修理
■どうする? タイには部品がない
順調に修理をすすめる今井さん。しかし、ここで問題が。 ラジオの選局をするためのダイヤル糸が経年劣化で切れてしまっていました。 今井さん 「ここにつながっていたら回るけど…千切れてしまって回らない」 これは、普通の糸で代用できるものではないそうで、急きょ今井さんが向かったのは、電気製品に関わるモノはなんでもそろうといわれる、秋葉原のような電気街・バンモー。 今井さん 「タイはすごい。扇風機がすごい。日本にそんなに扇風機ないから」 ここはタイ国内では、最も規模が大きく品ぞろえも豊富な電気街だといいますが…。 通訳 「さっきのお店が言うにはもうほとんど売ってないよって」 店員 「ないない」 「ないです」 今井さん 「なさそうな気もした」 レトロなラジオ用のダイヤル糸は入手困難。さすがの今井さんも、部品がなければ、万事休すか…。すると。 今井さん 「日本から持ってくるか」 プラサートさんのため、なんとか修理してあげたい。そんな今井さんの要望を受け、都内にいる番組スタッフが三重県にある今井さんの作業場へ急行。 そこには、あらゆる修理依頼に応えるため、今井さんが長年かけストックしてきた、数千種類の部品が。 レトロなラジオ用のダイヤル糸も確かにありました。 今井さん 「どれどれどれ、おぉ、これこれこれ」 再びプラサートさんの元へ。届いたダイヤル糸を手際よく巻きつけていきます。 今井さん 「動くね」 これにて修理完了です。スピーカーからは、現地のラジオ局の音声が流れていました。 プラサートさんの目には、在りし日の父の姿が浮かんでいたのかもしれません。 今井さん 「よかったね。直って」 プラサートさん 「今井さんにお会いできてうれしかったです」 古い家電を直して使うタイでも、今井さんのスゴ腕はたくさんの笑顔を生み出していました。
テレビ朝日