熱戦続く棋聖戦第2局 リモートカメラで両対局者の緊迫の表情を捉えた ヒューリック杯第95期棋聖戦五番勝負
熱戦が続くヒューリック杯第95期棋聖戦五番勝負第2局。藤井聡太棋聖に山崎隆之八段が挑んでいる。 【写真】対局中の撮影を行なうリモートカメラ 午前9時前に、両対局者が対局室に入った。藤井棋聖は若々しい青色、山崎八段は緑を基調とした落ち着いた色調の着物を選んでいた。 室内は立会人を始めとして関係者や大勢の報道陣が集まり、移動するのも一苦労という混雑ぶり。 午前9時に藤井棋聖の先手で対局開始。飛車先の歩を突いた藤井棋聖に対し。山崎八段は角道を開けた後にすぐふさぎ、向かい飛車の展開に。 午前10時になると、両対局者におやつが出された。藤井棋聖は「三色だんご」、山崎八段は「さわ山あんバターシュー」を選んだ。 昼食は藤井棋聖がのど黒の刺身、のど黒の塩焼きがセットになった「のど黒御膳」、山崎八段は、新潟県のブランド和牛の「にいがた和牛のヒレステーキ」で、午後の対局に向けて、力を蓄えた。 写真報道局では第2局もリモートカメラを用いて、対局者のリアルな表情の撮影を狙っている。 鋭い表情で山崎八段を見据える藤井棋聖の目力は、八冠の迫力を十二分に感じさせる。淡々とした表情で指し手を進める山崎八段は、ベテランの味で藤井棋聖の攻めを受けている。 藤井棋聖が連勝し、5連覇と、タイトルを通算5期以上保持した棋士に与えられる永世棋聖の資格獲得に王手をかけるのか。それとも、15年ぶりのタイトル挑戦となる山崎八段が勝利し、1勝1敗のタイとするのか。対局は夜には決着がつく予定。