「遠く離れた国で…」ブンデスでトップクラスの活躍を見せるマインツMF佐野海舟をクラブ強化担当が絶賛「言語もできない…」
今夏に鹿島アントラーズからブンデスリーガの1.FSVマインツ05に加入したMF佐野海舟は、移籍1年目ながら素晴らしいパフォーマンスを披露し、評価を高めている。ドイツメディア『BILD』は、マインツ強化担当のクリスティアン・ハイデル取締役が佐野について語る様子を報じていた。 【動画】佐野が躍動したバイエルン戦の個人ハイライトがこれだ! 昨季リーグ13位で終えたマインツは、今季ブンデスリーガ15試合を消化した段階で5位につけている。バイエルン・ミュンヘンやボルシア・ドルトムント、アイントラハト・フランクフルトなどの強豪クラブにも勝利しており、好調を維持してウインターブレイクに突入していた。 そんな絶好調のチームの中盤を支えているのが今夏加入した佐野だ。今季のリーグ前半戦では、リーグ2位となるデュエル勝利数を記録。14節のバイエルン戦では、マッチアップしたドイツ代表MFジャマル・ムシアラを抑えこみ、名門から勝利を飾った試合で輝きを放っていた。 マインツ強化担当のクリスティアン・ハイデル取締役は、「重要な選手を失ったにもかかわらず、チームはすぐに乗り越えることができた。そして新加入選手もすぐに力を発揮している」と前置きし、「佐野のプレーは非常に印象的だ。今のチームのパフォーマンスにおいて大きな役割を果たしている。言語もできない選手が、遠く離れた国でこれほど早く重要になるのはほとんど見たことがない」と、佐野のパフォーマンスを絶賛していた。 またドイツメディア『SWRSPORT』も今夏における大当たりの補強として佐野の名前を挙げており、「中盤の即戦力兼エンジン。デュエルの強さという点では、佐野はリーグでトップ3の1人であり、マインツの中盤を著しく安定させている。佐野の好調な成長の決定的な要因は、中盤のナディーム・アミリとの相性だ。当初は言語の壁があったにもかかわらず(佐野はドイツ語も英語も話せなかった)、今では二人は団結している。アミリは創造性をもたらし、佐野は構造と安定性をもたらし、この2人の組み合わせがマインツのゲームをより高いレベルに引き上げる」と、中盤の底でタッグを組む佐野とアミリの関係も、チームが高いパフォーマンスを維持し続けていることに影響していると高く評価していた。
フットボールチャンネル編集部