ファーウェイの業績が「米制裁前」の水準を回復 2024年上半期の売上高34%増、純利益1兆円超え
IDC中国のリサーチ・マネジャーを務める郭天翔氏は、財新記者の取材に対してそうコメントした。 ■自動車関連事業も黒字化達成 スマホだけではない。アメリカ政府の制裁強化後に新規参入した自動車関連事業の収益化も、ファーウェイの業績回復に貢献している。 立ち上げ当初は苦戦もしたが、中堅自動車メーカーの賽力斯集団(セレス)と共同で立ち上げた「問界(AITO)」ブランドのEV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド)の人気に2023年後半から火がついた。
メーカー希望価格が47万~57万元(約952万~1155万円)の高級SUV「問界M9」は、2024年7月の月間販売台数が1万8000台に達し、中国市場の50万元(約1013万円)以上のカテゴリーで販売ランキング首位に立った。 2024年8月には、賽力斯集団が開示した資料から自動車関連事業の直近の業績が明らかになった。それによれば、ファーウェイの「スマートカー・ソリューション・ビジネスユニット」は2024年上半期に売上高104億4000万元(約2116億円)、純利益22億3000万元(約452億円)を計上し、すでに黒字化を達成している。
(財新記者:劉沛林) ※原文の配信は8月29日
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