大谷翔平選手の出身地、奥州市を訪れるファンの人気スポットは 市役所から小中学校が定番 味・旅・遊
米大リーグで前人未到の50本塁打-50盗塁を達成、初のワールドチャンピオンに輝き、満票で史上初の3度目のMVPを受賞するなど異次元の活躍を続けるドジャースの大谷翔平選手(30)。出身地の岩手県奥州市には県内外からファンが押し寄せていると聞き、市内の大谷選手ゆかりの人気スポットを訪ねた。 【写真】水沢南中学校にある握手像と来校者に配られている記念グッズ ■実物大の右手握手像 最初は奥州市役所の1階ロビーにある応援コーナー。奥州市は鋳物の南部鉄器の産地として知られており、大谷選手が日ハム時代に鋳造された実物大右手の握手像が置かれている。ファンが握手像と握手しながら記念写真に納まる定番の場所だ。 12月11日、開庁時間の午前8時半にコーナーを訪ねた。午前10時すぎ、「名前や年齢は勘弁して」という山形市からの女性ファンが握手像との握手をスマホで撮影。「聖地巡礼です。この後は母校の花巻東高校に寄ります」とニッコリ。 ほぼ同時刻に20人ほどの団体。奥州市内の会議に集まった東北6県の担当者だという。秋田県からの男性は「東北で野球どころといえば(元プロ野球選手の)山田久志さんや落合博満さんが出た秋田だったけど、(米大リーグの)大谷翔平さん、菊池雄星さん、それに(千葉ロッテの)佐々木朗希さんの岩手にはもうかなわない」と苦笑い。 コーナー向かいの総合案内の女性職員は「バスツアーのルートに入ったようで団体さんもよく来ます。9日は九州から、10日は関西から。平泉町の中尊寺からきて花巻東高校に寄って花巻温泉に泊まるそうです。コーナーの来場者は平日の多い日で100人は超えると思います」と話す。 大谷選手の絶大な人気を受け奥州市は閉庁日の土、日も1階ロビーを開放している。「土日は受付で代表者名を書いてもらっています。大谷選手が50-50を達成した9月とワールドシリーズを初制覇した10月は1日約60人。個人は少なく、多くはご夫婦、家族連れ、団体と考えると、1日100人は軽く超えていた計算ですね」と生涯学習スポーツ課の鳥海友紀上席主任。 ■押し寄せるファン