建物を実際に燃やし消火活動も 県消防学校で火災原因調査の実習【長野市】
空気の乾燥などで火災が発生しやすい時期を迎えています。 県消防学校では実際の建物を燃やし、火災の原因を調査する実習が開かれました。 ■中野希友未アナウンサー 「今、私がいるのは、実習のために作られた6畳1間の木造平屋建て住宅です。実際の部屋を再現していて、中には家具家電、服などが置かれています」 部屋には、たばこの吸い殻や電気ストーブの前の毛布など火災の原因になるようなものがいくつも…。 実際に建物を燃やし、消火します。 県消防学校で開かれたのは、火災の原因調査に必要な知識や技能の習得を目的とした模擬実習です。 出火の様子から観察し、原因を突き止めることで火災予防につなげるのが狙いで現役の消防士38人が参加しました。 ■県消防学校・奈良本憲泰 教授 「これから寒い時期を迎えて,空気の乾燥もしますので、暖房器具付けたら必ず消火するということを徹底してもらいたい」 安曇野市三郷明盛では、22日、家具の製造などを手掛ける事業所兼作業場が全焼しました。出火の原因は分かっていません。 県内で起きた昨年度の建物火災のうち、最も多かった出火原因はコンロ火災で36件となっていて次いでストーブ、たき火などとなっています。