パズルキューブ、ギネス世界記録の最速で解く FA生かす三菱電機の挑戦
11日から13日まで開催した半導体の国際展「SEMICON Japan 2024」の体験展示ブースに出展した三菱電機は、世界最速の0.305秒でパズルキューブを解くロボット「TOKUFASTbot(トクファストボット)」を展示した。 【関連写真】トクファストボット向けに改良したパズルキューブ 最終日である13日も、多くの来場者がトクファストボットを囲み、パズルキューブを解く姿を見守った。高速回転に耐えられるようキューブの軸の強度を改良し、照明で表面が反射しにくくなるように加工する工夫も。来場者はギネス世界記録の速度を体験した。 トクファストボットは、モーターの性能を高めるために銅線を密に巻く「巻線機」の技術が肝となっている。加えて、人工知能(AI)を使ったキューブの色認識や、カメラ、センサーなど三菱が製造・販売しているFA(ファクトリー・オートメーション)機器で構成していることも特長だ。 トクファストボットは、22年9月に同社のモーターの力を周知しようと若手エンジニア5人がプロジェクトを主導。今年5月にパズルキューブを最速で解くロボットとして、0.305秒を達成しギネス世界記録に認定された。
電波新聞社報道本部