ペロブスカイト太陽電池 万博ターミナルの屋根に250メートル
薄い、軽い、曲げられるなどの特徴がある「ペロブスカイト太陽電池」が、大阪・関西万博の会場(大阪市此花区)近くの交通ターミナルに設置された。窓ガラスや壁面などに取り付けられる次世代太陽電池として期待されているものだ。 【写真】来年4月開幕の大阪・関西万博の交通ターミナルの屋根に取り付けられたペロブスカイト太陽電池=2024年12月24日午前11時9分、大阪市此花区、諏訪和仁撮影 万博を主催する日本国際博覧会協会が24日、現場を報道陣に公開した。 設置場所はバスやタクシーの乗降に使う交通ターミナル。長さ1キロの屋根のうち、4分の1の250メートルに、長さ2メートル幅1メートルのペロブスカイト太陽電池を257枚並べた。発電した電気は屋根の天井側にあるLED照明に使う。雨天などで発電できない時にも電気を賄えるよう、蓄電池と組み合わせて運用する。発電効率は十数%を見込む。 この太陽電池をつくり、協賛事業として設置した積水化学工業によると、この規模で運用するのは初めてという。
朝日新聞社