那須川天心の相手アシロは大学生との二刀流「負ける気はしない。はっきりした勝ち方をしたい」
「ボクシング・WBOアジア・パシフィック・バンタム級王座決定戦」(14日、有明アリーナ) 1位の那須川天心(26)=帝拳=と王座決定戦を行う2位のジェルウィン・アシロ(23)=フィリピン=が8日、来日し、羽田空港で取材に応じた。 アシロは天心の印象を「非常にボクシングのうまい選手だと思います。最も警戒しているのは彼のスピードです。非常に有名なのは知っています」と語り、報道陣からドラマ(この日スタートのTBS系「あのクズを殴ってやりたいんだ」)にレギュラー出演していることを聞くと「まさかドラマに出ているとは」とビックリ。 天心攻略法については「技術面や才能は実際のリングの上でお見せします。どれだけ私にスキルがあるか試合でお見せできれば」と多くを語らなかったが、「タイミングが合えばどのパンチでも強い」と破壊力に自信を見せ、対サウスポーについても「サウスポーとはたくさん戦って来て経験を積んでいます」と苦にしないことを強調。 「負ける気はしません。ベストを尽くします。はっきりとした印象を観客に与える勝ち方をしたい」と自信をのぞかせ、「勝つために来ました。ぜひチャンピオンベルトを手にしたい」と戴冠を宣言した。 アシロは6人兄弟の2番目で、6歳で父に教わってボクシングを始めた。自身はアマで200戦以上を経験し、日本の国体に相当する大会で2回優勝。ニックネームはコメンテーターが命名したという「グラディエーター(剣闘士)」だ。PMIカレッジで課税を専攻する大学3年生との二刀流ファイターでもある。 今年4月には西田凌佑(六島)のスパーリングパートナーとして約1カ月間、大阪に滞在し、西田のIBF世界バンタム級王座奪取に貢献した。来日は2回目となる。