50歳目前で賃貸物件に住み替え。今、「持たないひとり暮らし」が心地よい
「シンプリストのおひとりさま生活」として、日々の暮らしをインスタグラムで発信しているようさん(フォロワーは4.7万人)。子どもたちの独立を機に、50代にさしかかるタイミングでひとり暮らしをスタートしたようさんに、「持たない暮らし」の心地よさや、マインドの変化について伺いました。 【写真】50代・ひとり暮らしのリビング
引っ越しを機に「軽トラ2台分」のものを手放すことに
ふたりの子どもが独立したのをきっかけに、50歳目前で人生2度目のひとり暮らしを始めたようさん。新生活の拠点として選んだのは、築36年・2DKの賃貸アパートでした。それまでは、「床までものがあふれる生活だった」というようさん。引っ越しにあたり、軽トラック2台分のものを手放すことに。 「ちょうど引っ越しが決まったタイミングで、ミニマリストのYouTuberの方の動画を観て、『ものが少ない暮らしっていいな』と思ったんです。ミニマリストになるのは無理だけど、ものを減らすことは自分にもできるんじゃないか、と。思いきって、服も器も日用品も、すべてのものを以前の3割ほどに減らしました」
ミニマリストの動画でモチベーションアップ
とはいえ、本格的に“手放す”ためのエンジンがかかるまでは、時間がかかったそう。やる気が出ないときは、片づけやミニマリストの動画を見てモチベーションを高めていたと話します。 「まずはクローゼットから着手して、すべての服を『いる』『いらない』『わからない』に分けて整理。続いて洗面所、キッチンの食器棚…と、スペースごとに少しずつ進めていきました」 新たな部屋に置いたのは、愛用している家具をはじめとする、厳選したお気に入りのものだけ。そのなかで過ごすうちに、「持たない暮らし」の心地よさを実感したそう。 「ものが多いことがいかにストレスになっていたか、ものを減らして初めて気づきました。視界にたくさんのものがあると、それだけで気持ちが疲れてしまうんですよね。探しものも格段に減り、今の量が自分には合っていると実感しています」
たとえ100円でも、本当に必要なもの以外は買わない
「持たない暮らし」を実践してからは、ものの「買い方」も大きく変化。 「手放す作業が本当に大変だったので、ものを買うのが怖くなってしまって。以前なら『2つ買ったら10%引き』とあったら、絶対にふたつ買わなきゃ! と思っていたんです。でも今は、たとえ100円ショップの商品でも、不用意にものを増やしたくないと思うようになりました。今は自分にとって本当に必要なもの、そしてなるべく兼用できるものを厳選しています」 振り返ってみると、かつて多くのものを持っていたのは、「不安があったのかも」とようさん。 「前はきっと、ものを持つことで安心していたんでしょうね。お友だちがすてきなバッグを持っていたら、『私も買わなきゃ!』と思っていたし、今のように1シーズン同じバッグを使いまわしているなんて恥ずかしくて言えなかった(笑)。まわりに『1つしか持っていないのね』と思われるのがいやだったんですよね」