日本でいう「プライム感謝祭」こと「Prime Big Deal Days」がアメリカで開催された。

アメリカでは10月8日～9日、アマゾンの大規模セール「Prime Big Deal Days」が開催されていた。 【全画像をみる】アマゾンセールの真っ只中の物流拠点に潜入。最新ロボットが活躍する様子を見てきた 日本では「プライム感謝祭」として10月19日～20日に開催される予定のおなじみのセール。人々がお買い得製品をこぞって購入する様は万国共通だ。 セールと同じ8日～9日にアマゾンは、物流やロボット工学の新技術を世界18の国と地域のメディアに披露する「Delivering the Future 2024」を開催。9日には、テネシー州にある「MQY1 フルフィルメントセンター（FC、商品が保管されている大規模倉庫）」が会場となった。 9日は既報の通り、新技術を説明する基調講演や分科会が実施された。会場ではさらに、セール2日目でフル稼働しているFC内部の一部が公開された。その様子をレポートする。 テネシー州にあるフルフィルメントセンター「MQY1」。アマゾンのさまざまな拠点には、拠点の最寄りの空港コードなどが用いられている。 施設内はベルトコンベアなどが縦横無尽に張り巡らされており、常に商品や箱が移動していた。 まず見学したのは紙の簡易包装の設備。従業員が商品を入れるだけで「商品サイズに合わせた」量の紙で袋を作れる（日本でも一部FCで導入済み）。 近くにはMQY1の初期の段階に使われていたプラスチックの梱包機もあったが、現在は原則紙製の方が使われている。 アマゾンは段ボール内の緩衝材も紙を多用している。これも日本でも導入例がある。 続いて案内されたのはロボットアームの「Robin」（ロビン）。RobinはAmazon Robotics初のロボで、梱包された荷物の仕分けをする。 緑色のルンバのような形状のこのロボットはアマゾン初の完全自律駆動する「Proteus」（プロテウス）。 プロテウスは仕分けされた荷物の入ったカゴを真下から押し上げ、所定の位置に運ぶ。 プロテウスが他のロボットと大きく違うのは、「人や周囲の環境を認識できる」点だ。近くに障害物があれば、自分の判断で動作を一時停止する。 プロテウスのカゴに荷物を詰めるのは「Cardinal」（カーディナル）という白いアームだ。カーディナルは目的の荷物を瞬時に見つけて正確に持ち上げることができる。