「このチームで、再挑戦したい」エース・上林快人がボアルース長野で叶える、F1へのリベンジ|Fリーグ
2023年6月。 2021シーズンにディビジョン1・2入替戦で“奇跡の逆転劇”を巻き起こす1ゴールを決め、F1残留の救世主となった上林快人が、ボアルース長野に帰ってきた。 立川アスレティックFCで出場機会を掴みきれず、長野に戻って再起を誓った2023シーズン。1年でのF1復帰はあと一歩で逃したものの、上林はチーム最多の14得点をマーク。ゴールのみならず、前線で体を張った強度の高いプレーを見せ、攻守においてチームをけん引した。 そして今シーズンは、自動昇格ができるまたとないチャンス。 目指すのは「奇跡」ではなく「手堅い」F2優勝のみだ。 「もう一度この長野で、F1を戦いたい」 チームとともに、リベンジに挑む上林に、その胸の内の思いを聞いた。
全勝優勝にはこだわりたい
──昨年6月、開幕直後に長野に復帰しましたが、改めてその思いを聞かせてください。 僕は2021年にも長野でプレーしていて、翌年に残念ながらチームが降格をしてしまいました。でも、退団してからも長野はF2でやっているようなチームではないはずだ、という思いがありました。あとは個人としても、立川でなかなか試合に出ることができなかったので、戻ってチームと一緒にF2から再挑戦したい、1年でチームを上げたいという思いでした。 ただ、結果的に昇格することはできなかった。そしたらもう今シーズン、全勝優勝で上がるしかないぞと。個人的にはそこにこだわって、開幕からここまでプレーしています。 ──13勝2分1敗。あと「勝ち点2」の差での2位という昨年の結果をどう受け止めていた? もう去年は去年、今年は今年と割り切っているので、思い出すのはちょっと難しいですね(笑)。 ただ上がれなかったからといって、また違うF1のチームに移籍しようとか、そういうことは一切考えませんでしたし、だったら次のシーズンで自分が開幕からチームを引っ張って昇格させなきゃなという気持ちでした。