「このチームで、再挑戦したい」エース・上林快人がボアルース長野で叶える、F1へのリベンジ|Fリーグ
まずは失点しないことが一番
──2021シーズンに在籍していた時との、チームの変化は? 監督も代わっているのでやることも全然違いますし、選手もかなり入れ替わっているので、単純に比較するのは難しいですけど……。今の長野はどんな時も走って、守備からゲームをつくるというところをベースにしているところは前にいた時と大きく違うところです。 ──“堅守”が特徴の一方で、得点力の高い選手も多く、攻撃力も魅力的な印象ですが……。 もちろん点を取ることも考えていますが、まずは失点しないことが一番ですね。「自分たちがボールを持っていれば失点をしない」というのが、共通認識としてあって、僕のセットは特に米村(尚也)がボールを持てるので、そこに自分たちが絡んでいくのか。あとはセットプレーも、シュート力がある選手がそろっているので、そこが攻撃や得点につながっているのかなと思います。 ──たくさん点を取ることよりも、ゼロで抑えて勝つことが、やはり重要なのでしょうか? そうですね。今日の試合(第6節・アグレミーナ浜松戦)も6-0で勝ちましたけど、まず“ゼロ”で抑えられたことが評価すべきところなのかなと、個人的には感じています。
今度こそ、長野をF1で戦えるチームに
──6月30日にはエスポラーダ北海道戦にも勝ち、気が緩むことなく次の試合も完封勝利。チームの雰囲気を見ても、もう簡単には負けないという自信もあるように感じます。 緩まずにというところは、去年1つの負けと、2つの引き分けで昇格できなかったという経験が大きいですね。優勝という目標を見据えつつもまずは一戦一戦、「勝っていく」こと。目の前の試合に勝った先に優勝があるんだというのは、特に意識している部分です。 ──その意識を全員が持っているからこそ、今の結果があるように思うのですが、開幕前に何かチーム全体で話をしたりしたのでしょうか? 特別に選手全員で集まって話をした、というのはないです。でも、選手一人ひとりが、去年の悔しさや1敗、1分の重みをわかっているのかなと。 ──上林選手としては、自動昇格というチャンスを逃したくないという思いも強いのでは? いやもう、優勝するしかないです。入替戦は本当に難しいので……。もちろん、F2を優勝するのも難しいですけど。でも、その次に入替戦があるかないかは、かなり大きな差があります。このチャンスを逃さないように、手堅くいきたいですね。 ──先ほど言っていたように、個人としてF1への“リベンジ”を叶えるためにも、ですね。 そうですね。今度こそ、この長野をF1で戦えるチームにしたいし、そういうチームになった長野に自分もいたいです。