大阪府・吉村知事が定例会見4月1日(全文1)北区中心にクラスター発生の可能性
陽性者率も重視
なので政府が入国制限をわっとかけるのは、それはそれで必要なことだとは思いますが、そのときに、ある意味副作用として多くの方が帰国されるということもまた1つ、われわれとして気を付けなきゃいけない大きなリスクだというふうに認識をしています。特に関空を擁していますから、東京は成田、羽田を擁してますので、大都市エリアについてはいわゆる第2波、世界で広がっている第2波が非常に入り込みやすくなっている状況だというふうに思っております。 続いてもう1つわれわれが重視しているのは陽性者率についてです。要は感染疑いがある人の検査をしています。それ以外に退院後の確認検査もしていますが、いわゆる陽性確認、陽性じゃないかなっていうことでお医者さんの判断でその検査をすると、帰国者・接触者外来で検査をする。その中でもお医者さんがこれコロナじゃないかと疑って検査をするわけで、検査の基準、そんなのも僕らも幅を広めてきましたが、ある意味、同じ大阪のエリアで同じ人がそういう同じ基準で進めている中で、陽性者の割合が増えてくるとなれば、これは市中に陽性者が、感染者が広がっている可能性が当然高いとみるべき状況だというふうに思っています。
陽性者率が徐々に上がってきている
そういう意味でこの陽性者率というのを見てきます。ここの、これ、前の方あれですね。こっちかな。ちょっと聞こえにくかったらまたこっちに戻しますが、ここの、いわゆる、これは連休のときです。連休のときはそもそも帰国者・接触者外来に行かれる人が少ない。これは皆さん、なんとなく分かると思いますが、日曜日に病院に行く人が少ないと思います。 ですのでそういった意味で、この折れ線の赤いグラフが陽性者率の推移ですが、検査数が少ない日曜日とか、あるいは日曜日明けの月曜日なんかも含まれますが、ここはそもそも検査数が少ないと。そしてその中で例えば家族の感染とかが認められたら陽性者がぐっと増えるので陽性率が上がる傾向にありますが、ちょっとここは誤差の範囲として置いておくべきかなというふうにみています。 同じくこの3月29、30もそのようにちょっと検査が減っていますが、陽性率が上がっていますけども、ちょっとここは誤差の範囲として置くとしても、この陽性率っていうのを見れば明らかにこの3月17日ごろから見ると右肩に上がっていっているという状況です。特に先週末、僕自身も緊急に会見をして、先週末の土日、できるだけ控えてもらいたいというふうに言ったのも、この陽性率が14%ということで、検査数も多いことに加えて陽性者も多いと、陽性者率が増えてきているんじゃないかという、そういう傾向があったというのも1つの根拠です。昨日においては過去最高の250件の検査を回しまして、陽性率はちょっと少し下がってはきていますが、ちょっとここの変動値を抜いたとしても、やっぱり大きな傾向としては伸びてきているということが挙げられるというふうに思っています。 ですのでこの陽性者率というのをわれわれとしては要注意していますが、これも徐々に上がってきているという状況です。これは市中における感染が広がってきているんじゃないのかということについて、やっぱり数字が物語っているかなというふうに思います。