大阪府・吉村知事が定例会見4月1日(全文1)北区中心にクラスター発生の可能性
市中で見えないクラスターがあるんじゃないか
この青のグラフが陽性者の数の折れ線グラフの傾向。そして黄色のほうは退院済みの累計の傾向。一時期陽性者と退院者が近づく傾向もありましたが、今はまたワニの口のように陽性者が増えてきて、退院者よりも陽性者のほうが増えてきているという状況になります。これは陽性者が5日単位で2倍になり、3倍になりということですから、やはりそういう傾向になってこようかと思います。一度入院すると、だいたい退院までが14日、2週間ぐらいがだいたい大まかな平均ですから、そのぐらいになってくるという状況です。 引き続いて、特にわれわれが気にしているのが、単純な陽性者の数だけではなくて、いわゆる感染源不明な陽性者がどのぐらい増えているのか、リンク不明の感染者とよくいわれますが、このリンク不明の方がどのぐらい増えているのかということを重視しています。リンクが分からない方が増えれば、どこで感染したか分からない。つまり市中において見えないクラスターがあるんじゃないか、そういうことになってきます。市中において感染が広がってきてるんじゃないかと、そういうことになります。 それで追って、これも大阪のクラスター班、国からも来てるメンバーと一緒に大阪のクラスター班と追っていって、グラフ化して常に分析をしています。その状況ですが、この上の赤の折れ線グラフ。これがリンクが確認できる人の陽性者の数です。一時期ぐっと増えていますが、これはライブ関係で陽性の方ずいぶん分かりましたから、そこで増えてますが、ただ数は増えてもリンクが分かっている上というので増えているという状況。
リンクが不明な人が増えている
一方でこの緑のほうが、折れ線グラフが、リンクが分からない方の累計です。もともとは少なかったですが、徐々にこの緑のほう、リンクが不明な人が増えてきてる。こっちですね。こっちの、リンクの見えないほうが増えている。これは今99名いらっしゃいます。リンクが分かってるのが145名と。足した数が府の陽性者の合計数です。このリンク不明者の数がどんどん増加して、倍々ゲームになってくると、これは制御不能な感染拡大、オーバーシュートにつながってくるというのが専門家の意見であり、われわれもこれを非常に気にしているところでもあります。 それぞれこのブルーがリンク不明で、リンクが分かっているのはいろいろ色付けしています。最近では京産大が、きのう報告出ましたが、あるいはその濃厚接触者ですね。誰かがかかって、その家族が感染するというような場合。それから海外渡航歴というのはやっぱり一定程度出てきています。これは僕も非常に危惧して呼び掛けもしましたが、当初の武漢を閉鎖する、しないとかっていうときに非常に空港のことについていろいろ言われましたが、その後、世界で、ヨーロッパ各地で、全世界で広がっているときに、国がわっと入国制限かけたと。あるいはかけるというアナウンスをしたことによって、多くの感染エリアからどっと押し寄せている。非常に、そこで第2波といわれていますが、感染が広がるんじゃないかって僕らも危惧して、いろんな呼び方もしてましたが、現実にこの海外渡航歴の方が目に見える形でも出てきているという状況です。目に見えないところについては感染が広がる可能性がある。そういう状況だと思います。非常にこれは警戒しなければならないことだと思います。