キャサリン皇太子妃はがんではなかった? 王室記者クラブ所属レポーターの報道をきっかけに陰謀論が再浮上
今年3月にがんであることを公表した皇太子妃。化学療法を終えたことを半年後に報告したが、このときあるロイヤルレポーターが皇太子妃の病状について「がんではない」という内容を報じていたことが注目を集め始めている。 【写真】歳を重ねてもブレない美貌!キャサリン妃ヘアメイクの進化・18年を振り返り
報道したのは放送局「スカイニュース」のロイヤルレポーターで上級記者のリアノン・ミルズ。9月に皇太子妃が化学治療の終了をウィリアム皇太子や子どもたちとのピクニック動画の中で報告したとき、ミルズはその報道を担当。皇太子妃が今年初めに腹部の手術を受けたことに言及し、「手術後に前がん細胞が発見され、皇太子妃は予防のための化学療法を受けなくてはならないことを確認した」と報道。見つかったのががん細胞ではなく、その前段階の細胞だったと報じていた。現在この記述はなくなっている。このときミルズの言葉はほとんど注目されなかった。ウェブサイト「デイリービースト」はミルズの報道がスルーされてしまった理由として、化学治療を終えたことにみんなが安堵し祝福ムード一色になったこと、子どもたちも出演するピクニック動画に世界中の関心が集中したことを挙げている。医師は同サイトに「がん細胞があるのと前がん細胞があるのとは別の話。この2つの用語はまったく別物だ」とコメント。つまりミルズの報道は「皇太子妃はがんではない」という意味だとしている。
ミルズが所属している「スカイニュース」はロイヤルロタと呼ばれる王室記者クラブのメンバー。ロイヤルロタとは、メンバーがマスコミを代表して王室の行事を取材し、彼らが取材して作った記事や入手した写真を他の媒体とシェアする仕組みである。取材する範囲は結婚式のような大イベントから、日々の公務まで多岐に渡る。メンバーは独立性を保ち、王室を批判する報道もしているが、取材に当たって王室と密に協力し情報をやり取りするという側面も持っている。
(このような公務もロイヤルロタが代表して取材する。) そのためミルズの入手した情報が間違っている可能性は低いというのが「デイリービースト」の見方。またロイヤルロタのメンバーが報じた情報に間違いがあった場合、通常王室はすぐに訂正する。ミルズの「前がん細胞」報道を王室が訂正しなかったことも同サイトは重要視している。ちなみにミルズ自身も王室記者として長年活躍してきたベテランである。
先週末、皇太子妃が王室行事に復帰したことで皇太子妃関連のニュースが掘り返され、「前がん細胞」報道も再発見された。その結果、一部のネット民からは陰謀説が再び出てきている。がんを公表したとき皇太子妃が母の日にSNSに投稿した母子ショットの画像修整で批判を浴びていたことから、がん公表も目を逸らすための作戦だったのではないかという極端な指摘が浮上。もちろんロイヤルファンからは「前がん細胞がすぐにがん細胞に変化する可能性は高い」と皇太子妃の発表を支持する意見も出ている。ミルズと王室は前がん細胞の真偽についても、陰謀説についてもまだコメントしていない。王室の動きに注目が集まっている。