「面白い人」と好印象を与える自己紹介のコツとは?【プロが解説】
自分の面白さ、アピールポイントを見つける自己分析の進め方
自分に興味をもってもらい、面白い注目すべき人材として相手の期待や関心を引き出すためには、まず自分を知ることです。社会人になると自己分析をすることはあまりないかもしれません。また、自己分析と言えば、自分のことを掘り下げなければいけないと思いがちですが、そうでなくても自分の環境や好きなものから解釈し、意味付けできることはたくさんあります。 例えばこれからご紹介するいくつかの方法で、自分の考えや思いを書き出してみましょう。いくつもの視点で自分を見つめ直すことで、自分らしさや自分らしいフレーズ、アピールポイントが見えてくるはずです。 ◆自分の名前から唯一無二の語りを作る 自分の名前から、ストーリーを作りましょう。名前は自分で選んだものではありませんが、名前を付けてくれた人の期待や思いが託されています。名前の漢字一文字ずつを取り上げ、連想するキーワードを書き出し、自分なりに解釈して文章にしてみることで、唯一無二の自己紹介ができあがります。 例えば私の場合なら、以下のように紹介します。 横:横断できる、フラットに考えられる 石:石(意志)が強い、我慢強い 崇:あがめられる、山がそびえる 「いろんな領域を縦横に行ったり来たりするのが好きで、何事にも縛られたくない性格が強い(石)です。みんなに愛されるような自分の会社(崇)をつくって、新しいことに挑戦しています」 ◆自分のハッシュタグを作る SNSには、#建築 #犬好きとつながりたい #ラーメン通など、さまざまなタグが溢れています。投稿でハッシュタグを使ったことがある人は多いでしょう。そこで、自分のキャリアにもハッシュタグを付けてみましょう。 タグ化してみることで改めて自分の強みを意識できますし、ハッシュタグになるキャッチーなフレーズを考えることで自分らしい自己紹介のヒントにもなります。 意識して発信することで、プロジェクトやチーム編成を考えるリーダーが、どういうメンバーにすればいいか、誰に依頼しようかと考えたときに、脳内検索キーワードに引っ掛かりやすくなります。 例えば所属タグと偏愛タグとスキルタグで考えてみましょう。 ・所属タグ:仕事内容、住んでいる場所、出身校など #管理部門全制覇 #長野県出身・信濃の国歌えます #映画のまち・調布在住 ・偏愛タグ:好きなもの、はまっていること、この知識にかけては人に負けないというものなど #熱愛阪神タイガース #サブ3を目指すランナー #グルメ好き ・スキルタグ:得意なこと、努力していることなど #エクセルエキスパート #韓国語マスター中 #ヨガインストラクター ◆好きなブランドから自分らしさを見つける 「自分らしさ」が見つからない、言葉にしにくいという人にオススメの方法が、好きなブランドを「なぜ好きなのか」「どこが気に入っているのか」言葉にしてみることです。好きな理由を通して、自分が理想とする姿をあぶりだすことができます。 私のワークショップではブランドのロゴをプリントしたカード100枚ほどを使いますが、例えばファッションビルや百貨店に入っているテナント一覧をリストとして利用してもいいでしょう。 まず、リストからすべてのショップを「自分らしい」「自分らしくない」の2つに分けます。直観や何となくでも構いません。 次に、「自分らしい」の中から、「より自分らしい」「好ましい」と思うものを3つに絞って、なぜ「自分らしい」「好きだ」と感じたのかを言葉にしてみましょう。そこに、独自の自分らしさや自分の目指す世界観が見えてきます。 ◆自分の仕事を自分らしい言葉にする 自分の仕事をどう説明するかについても考えてみましょう。これまでお伝えしてきたように、名刺にある部署名は無個性になりがち。あなたらしさを伝え、興味を持ってもらう効果まではありません。 改めて、仕事を再定義してみることで、自身の目的意識も高まりますし、先にお伝えした未来を語ることにもつながっていきます。目標が明確になり自己紹介をアップデートするステップになるはずです。