エクソン、データセンター向け低炭素電力供給を目指す-需要増に対応
(ブルームバーグ): 米石油大手エクソンモービルは大規模な天然ガス発電所に炭素回収装置を備えることで、データセンター向けに低炭素電力を供給する取り組みを進めている。
エクソンのキャシー・ミケルズ最高財務責任者(CFO)は11日開いた投資家向けプレゼンテーションで、同社が最終的な投資決定前の重要なステップであるフロントエンドエンジニアリング設計(FEED)で進展した段階にあると述べた。
「当社は他の大企業と協力し、人工知能(AI)のコンピューティングパワーに対する需要の拡大に応えるため、高い信頼性と低炭素強度の電力を提供し得るソリューションを迅速に展開しようとしている」とミケルズ氏は語った。
今月公表されたリポートによると、米国の電力需要は新しいデータセンターや工場にけん引され、今後5年間で16%近く増加すると見込まれている。これは1年前の予測の3倍余りだが、エクソンのダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は、これが同社にとって戦略的転換ではないと明言した。
ウッズCEOは11日の記者らとの電話会議で、「われわれは発電事業そのものに参入しているわけではない」と指摘。「電力の脱炭素化を実現するためのパッケージ機会として提供している」と語った。
原題:Exxon Is Exploring Low-Carbon Power Supplies for Data Centers(抜粋)
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Kevin Crowley, Ari Natter