小学生は自分の名義で株を買えますか?100円で買える株はありますか?【金融教育プランナーが「株のギモン」を解決】
子どもでも投資を行うことは可能です。お年玉やお小遣いから少額の投資を行うことで、お金の仕組みや特性を学んだり、金融リテラシーを養ったりすることに役立ちます。ですが投資にはリスクがつきものです。本記事では金融教育プランナーの盛永裕介氏監修の書籍『子どもにもできる資産形成 いますぐ知りたいお金のしくみ』(マイクロマガジン社)より一部を抜粋・再編集(監修者による加筆・修正等を含む)し、子どもが投資をする際に気をつけるポイントについて詳しく解説します。 都道府県「子どもの教育費」ランキング
小学生でも親の同意があれば投資が可能
小学生でも投資は可能です。親の同意があれば、未成年口座を開設し投資することができます。おすすめは投資信託と株式投資。投資信託は、100円から購入できるものもあります。 そして、株を買うこと(株式投資)はその会社のオーナーの一人になるということです。自分が応援したい会社の株を1株から買ってみるのもよいでしょう。
投資をする前にやっておくべき3つのこと
投資にはお金がかかります。また、絶対に損をしないと約束されたものではありません。もし、子どものうちから投資をはじめるなら、次の3つを準備しておきましょう。 1. 親に相談する 親といっしょに投資について学び、計画を立てることで、リスクをおさえながら投資を進めることができます。 2. どれくらいのお金を投資に使えるか確認する お小遣いや貯めたお金をすべて投資に使うのは危険です! 必要なお金をのぞいて、その中からいくらなら投資に使ってもいいか決めましょう。 3. もっと深く投資に使う金額を考える 投資はお金が減るリスクがあります。投資にいくら使うかは、自分の気持ちと相談して決めましょう。不安がいっぱいの人は少なめに、あまり気にならない人は使える範囲の金額分だけ使ってもよいです。
投資にチャレンジ
株式と投資信託のはじめ方をお教えします。投資をするときには、投資用の口座をつくらなければなりません。銀行や証券会社で口座をつくるのですが、それぞれ取り扱う株や投資信託が異なります。 たくさんの種類があるところ、自分が投資したいものがあるところを選ぶことが大切です。そして、未成年の場合、投資をするには親の協力が必要ですので覚えておきましょう。 小学生が【株式投資】をする方法 (STEP1)証券会社に親の口座をつくる 親権者(親)が口座をもっていることが、未成年の口座をつくる条件になっていることが多いです。 証券会社で口座をつくるときのポイント 証券会社で口座をつくるとき、特定口座か一般口座、特定口座の場合は源泉徴収のあり・なしを選ばなければなりません。未成年で年間の投資利益が20万円以下の場合は、「特定口座・源泉徴収なし」がおすすめです。 利益が20万円以下なら所得税の確定申告が不要となり、税金を支払わずに済みます。源泉徴収ありにすると、利益が20万円以下でも自動的に税金を取られてしまいますが、利益が20万円を超える見込であれば、税金の計算と納付を証券会社が代行してくれるため、確定申告の手間が省けます。 (STEP2)親と同じ証券会社に自分の口座をつくる 住民票や自分のマイナンバーなど証券会社によって必要な書類があるので事前に確認して、準備しておきましょう。 (STEP3)自分の銀行口座をつくる 証券会社の口座でお金を出し入れするには、同じ名前の銀行口座が必要です。 (STEP4)入金する 投資用のお金を口座に入金します。 (STEP5)株を買う どの株をどのくらい買うか決めて注文します。売りたい人とうまくバランスが取れたら取引成立です! 小学生が【投資信託】をする方法 (STEP1)買いたい投資信託を選ぶ 投資信託はいくつかの株や債券などを組み合わせたものです。どの組み合わせがいいか考えましょう。 (STEP2)投資信託用の口座をつくる 買いたい投資信託により手続きがかわります。 (注意点) 口座をもっている銀行に買いたい投資信託がある場合は、そこで投資信託口座をつくります。口座をもっている銀行に買いたい投資信託がない場合は、買いたい投資信託がある銀行か証券会社に口座をつくりましょう。 *株式同様、お金を出し入れするための銀行口座も必要です。証券会社の場合、株式のSTEP1、2と同じ流れになります。 (STEP3)入金する 投資用のお金を口座に入金します。 (STEP4)投資信託を買う 投資信託の購入申し込みをします。インターネットや電話でもできます。 投資信託を買うときに「積み立て」を選ぶと、毎月1回自動で投資し続けることができます。お金を引き落とす先と、引き落とす日、金額を決めましょう。