/52 第89回大会(2017年) 史上初、2試合連続引き分け
2017(平成29)年の第89回大会では、春夏を通じて史上初の2試合連続引き分け再試合となる事態が起きた。 【熱闘センバツ全31試合の写真特集】 第7日の第2試合(2回戦)は投手戦に。福岡大大濠の三浦銀二投手は15回を1失点で完投し、滋賀学園は宮城滝太(だいた)(DeNA)、棚原孝太の2投手で渡り合った。一転して第3試合(同)は点の取り合いに。九回、福井工大福井が4番・山岸旭外野手の適時二塁打で勝ち越したが、健大高崎(群馬)はその裏、2死二、三塁からのダブルスチールで追い付いた。 第9日に組み込まれた再試合は、福岡大大濠が5-3で、健大高崎は10-2で勝利した。 2試合連続引き分け再試合でクローズアップされたのが、投手の負担軽減や選手の健康管理。走者を置いた状態で攻撃を始め得点しやすくする「タイブレーク制度」導入の論議が再燃した。日本高校野球連盟は、同年9月の選抜大会運営委員会で導入を決定。甲子園では翌18(平成30)年春の第90回選抜大会から導入された。 同制度は、延長十二回を終えて同点の場合、十三回からは無死一、二塁で、十二回終了時の打順を引き継ぎ試合を行う。センバツでの適用はなく、18年夏の第100回選手権で2試合、実施された。=つづく ……………………………………………………………………………………………………… ▽2回戦 福岡大大濠 000000010000000=1 100000000000000=1 滋賀学園 (延長十五回規定により引き分け) 福井工大福井 000033001000000=7 004010101000000=7 健大高崎 (延長十五回規定により引き分け)