上田桃子が特別功労賞を受賞 やりたいことは「英語、料理、トレーニング」/JLPGAアワード
今季限りで第一線から退いた上田桃子は、緑色のドレスに黒いジャケットを羽織って年間表彰式「JLPGAアワード」に出席した。2007年に当時史上最年少の21歳156日で賞金女王になるなど通算17勝を挙げた活躍が称えられ、特別功労賞を受賞。「私がデビューした時はこういう表彰式がなくて、いまのゴルフ界自体は素晴らしいなって、恵まれているなって思いながら」と2012年から始まった過去の表彰式を振り返りつつ、表彰される他の選手を見届けた。 【画像】上田桃子が大勢の女子プロに囲まれ最後のツアーを終えた 11月「大王製紙エリエールレディス」をラストゲームに、20年間の競技生活に一区切りをつけた。それ以降は「仕事以外でゴルフはしていない」と話す。「終わったーという感じで、『明日はこれをやる』という目標がないのにちょっと寂しさはあるけど、ゴルフに関しては本当にストレスフリー。めっちゃ幸せです」と目じりを下げた。 いままでゴルフに使ってきた時間で、取り組みたいことは他にもある。「いま一番やりたいのは英語、料理、トレーニング」。競技生活中はショットを打つ時の感覚を変えたくないという思いから鍛える部位は限定していたが、「自分の中ではリスクと思っていた」という上半身を鍛えるのが当面のターゲットだと言う。「年齢とともに弱くなってきているなって感じていて。まず何をするにも体が元気じゃないと。これから体を気にする人としない人の差がつくと思うのでそこを大切にしていきたい」と話した。
一方で、「まだゴルフを超えるものがすぐ見つかるとは思えない」というのも正直なところ。「とある人に『もっといろんなところに行って美しいものを見たほうがいいよ』って言われて。これから(他のものが)見つかるかは分からないけど、私自身も見つけたいと思っているので、そういう時間を過ごせたら」とセカンドライフに期待を寄せた。 下の世代では、来季の出場権をかけた米女子ツアーの予選会を経て、新たに5人の選手が日本から米ツアーに挑む。「想像できなかった」と驚いた。「いつかの韓国ブームみたいなだなって。色んなチャレンジを、色んな選手がしているのは素晴らしいこと。竹田(麗央)さんとか、海外に行くだけじゃなくて向こうで(優勝を)獲れる選手だと思うので、またそういう選手を見て下の世代が育ってほしいなって思います」とエールを送った。(編集部・石井操)